女子高校生 人気のピアス&イヤリングブランド_ete(エテ)♡

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eteについて
eteは、”女の子がもっと自由にアクセサリーを楽しめるように”という想いから生まれたアクセブランド。
着けるだけで毎日をちょっとハッピーな気分にしてくれます♪。年齢的には高校生~20代の方がメインに利用しています。

口コミ♪
高校生ならeteなんかのアクセサリーはどうでしょうか。デザインや色など相手の好みが分かっているとより気に入ってもらえると思います。
【女性の方に質問】女性にプレゼントをより
シンプル・上品系


eteは「シンプルおしゃれ」なピアスやイヤリングが多いですね。シンプルなのに印象に残る、ちょっとエッセンスの効いたデザインです。

可愛い・フェミニン系

ピンクゴールドにスイートなハート、YGとコントラストが映えるパープルフラワーなど、色とデザインのバランスがちょうど良い感じ♪ 「可愛いイヤリング」も多いですね。

おしゃれ系

華奢だったりポップだったり、ファッション感覚で使える個性的なデザインが多いですね。 色んなものから選べる楽しさがあります

出典:http://design-dtp.net/koukou-earrings/

4千万円近くのロレックスのティトナが誕生しました。

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昨日終わったばかりのフューズニューヨークの時計オークション「Racing Pulse」では、骨董品のロレックスディトンが6263で自分の価格を更新しました。成約価格は5,475,000ドルで、約3600万人民元です。

理由は何ですか?簡単で乱暴です。ポール?ニューマンの裏書です。

ポール・ニューマンは昔から骨董品ロレックスのディトンが競売相場を取っています。一番印象深いのは2017年10月26日に撮影されたポール・ニューマン6239で、1億2千万元近くの天価を使うべきです。

ロレックス時計コピー

この時計はポール・ニューマンの妻がポール・ニューマンに贈ったもので、裏に刻まれた文字があります。彼はずっとつけていましたが、後に娘にその時の彼氏をあげたのは唯一無二です。

神の位に登ったばかりの6263は、「時計のモデルはポール・ニューマンの妻がポール・ニューマンに贈った結婚記念日のプレゼントで、表の底には刻印があり、ポール・ニューマンは20年の長い間、多くの貴重な映像資料を残し、2008年に娘に贈った」というものです。

どうですかおなじみのレシピですか?最後に送った人を除いては、まるでテンプレートです。

他の意味はありません。ただ単純に好奇心があります。ポール?ニューマンの妻はどれぐらいの種類のディトンをポール?ニューマンにあげましたか?

どなたかが聞くかもしれませんが、もし炒めものなら、前回は一億円以上撮ったのに、今回はどうして三千万円以上もしますか?

忘れないで!億を超えるそれは、6239、ポール・ニューマンのPaul Newman、祖師爺クラスの存在です。6263は?ただ一つの骨董品を持っているだけで、高いのも確かです。先月は富芸斯さんが撮ったばかりです。Cosmograph Daytonaです。Big Redです。でも、982,800香港ドルです。

最後に、コーラの126710 BLROの成約価格は今回は正常に多くなりました。6月のように25万元ぐらい撮ったのではなく、14万元ぐらいです。

もちろん、他の、スティーブ・麦昆のテージ豪雅モナコなども誇張された価格です。しかし、メロンはポール・ニューマンの大きさがなく、プロフォルクスワーゲンとの関係はコーラの輪に遠く及ばないです。

シチズン【日本】

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”上品・上質・洗練”をテーマにした20代女性に人気の「クロスシー」をはじめ、アクセサリー感覚で使える「キー」、洗練された大人の「エクシード」など、女性向け腕時計ブランドを一通り展開しています。

シチズンって?

国内発の技術を使った腕時計も数多く展開してきた、日本の腕時計メーカーさんです。とくに定期的な電池交換や時刻合わせのいらない「エコ・ドライブ」電波腕時計が有名です。
ウブロ 偽物

人気のブランド腕時計

シチズンクロスシー

 【1位】クロスシー(xC) 

北川景子さんをイメージキャラクターにしているクロスシーは、20代のオフィス使いや日常使いにぴったりな「上品で洗練された腕時計」が豊富。しかもどれもソーラー電波搭載で機能性も高いです。

シチズンエクシード

 【2位】エクシード(EXCEED) 

スーツやフォーマルにも◎な「エレガントで落ち着いた腕時計」が印象的なエクシード。超軽量で金属アレルギーに強い「チタンモデル」も豊富。そんな所も特徴の1つです。

シチズンキー

 【3位】キー(Kii:) 

アンティークアクセサリーのような雰囲気と、スマートな機能性を兼ね備えているのがキー。ブレスレットみたいな腕時計はコーデをワンランク上げてくれそう♪

ウールリッチ(WOOLRICH)

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■私らしいラグジュアリーに出会える注目ブランド!
ダウンコートの新定番として注目を集める『ウールリッチ』。
その人気の理由は、オトナにうれしい工夫に満ちているから。色んな冬のシーンに自信をくれる、美しく機能的なダウンコートの数々がここに。

ウールリッチで人気のダウンコート

ウールリッチダウンコート1


これ欲しい♪63【ARCTIC PARKA】
”いいもの”にそれなりの投資は必要だけれど、初めてのウールリッチには優しいプライスがいい…。そんな願いを形にしたのがこのコート。
10万円以下という価格もさることながら、着心地抜群のボックスタイプの絶妙シルエットも女ごころをくすぐります。


ウールリッチダウンコート2


これ欲しい♪30【ARCTIC PARKA FOX】
首もとに惜しげもなくあしらわれたフォックスファーは、どんなアクセにも勝る華やかさが。
ダウンコート=ちょっとそこまでの日常着、という概念は捨てて、たまにはレディなワンピースと楽しんでみるのにも最適。


ウールリッチダウンコート3


これ欲しい♪55【BOW BRIDGE】
ダウンとフェザーを使用したとても暖かな機能美コート。ボリューミーなラビットファーがチャーミングで、吸い付くようにソフトな肌ざわりは やみつきに!
ウールリッチの特徴でもある「フード美人」を叶えてくれます。


ウールリッチ ダウンコート4

これ欲しい♪13【PRESQUE PARKA】※2019年11月25日追加
ファーに頼らない分、襟元のデザインで顔まわりをムードアップ。表にステッチがないからきれいめなセンタープレスパンツも素敵にマッチ。たっぷりフォルムで着映え感もあり、スタイリングの汎用性も高いです。
軽量の新素材だから着心地も快適で、撥水性もあるから天気の悪い日だっていつでもスマートな印象に。

こちらの記事もおすすめ♪

ロエベハンモック偽物

大ヒットモデルは一度履けば納得の履き心地!

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オリエンタルトラフィック

いつでも遊び心のあるデザインを大切にしている人気シューズブランド。ブーツはお手頃価格&手持ちのコーデと合わせやすいシンプルめが中心。
今年はサイズを21.5cm~26.5cmに拡大、小さいサイズ~大きいサイズまで充実しました!

ルブタン 靴 コピー

オリエンタルトラフィックの人気ブーツ3選♪

oriental1

これ欲しい♪17ほどよく丸みのある可愛いブーティは、サイドのVカットがすっきり華奢な足首を演出。パンツもスカートもどちらとも似合います♪


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これ欲しい♪48今年は赤色やカーキ色も登場♪ 日常使いしやすいヒール、どんなコーデにもマッチする丸みのあるトゥなど「万能さ」で大人気のサイドゴアブーツ。


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これ欲しい♪22シャープなトゥ×8cmヒールがレディな足元に仕上げてくれる、キレイめなレースアップブーツ。内側ファスナーだから着脱もしやすいです♪

iPhone12ケースチームからメリークリスマス

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メリークリスマスと楽しい休日!


私たちのクリスマスの日は近くに来ているが、VLADと私は、全体のpurseblogチームは、すべてのメリークリスマスと幸せな休日を希望したい!年のこの時期はいつも私たちに感謝しなければならないことを思い出させます、そして、毎日、私はあなたと私の情熱を共有することができるように幸運であると感じます。何が私の大学の寮の部屋からランダムなサイドプロジェクトとして始まった私はクリスマスツリーの下にデザイナーバッグを見つけることを夢見ていた私は想像できる最高のプレゼントの一つになっている。


gucci iphoneケース コピー ストロベリー iPhone12 ケース
GUCCI ストロベリー プリント入り ベージュ/エボニー ソフト GGスプリーム
ソフトGGスプリームキャンバスに、遊び心ある鮮やかなプリントを施したiPhoneケース。
私たちは一日を過ごしました(まだクリスマスを理解していませんでした、そして、サンタを満たしていました)、そして、我々の家族は祝います、そして、あなた全員が家族と友人と同様に日を過ごしたことを望みます!メリークリスマスと私たちからあなたに幸せな休日!

「シャネル」で始まり「ルイ・ヴィトン」で幕引きの最終日、鼻腔に残る

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パリコレ最終日は朝の「シャネル(CHANEL)」に始まり、夜の「ルイ・ヴィトン(LOUIIS VUITTON)」で終わるのがお決まりです。そしてまだまだ展示会もラッシュ。2020年春夏のムードが見えてきました。

シャネル(CHANEL)」は、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)による初のレディ・トゥ・ウエアのコレクションでした。大掛かりなセットはカンボン通りの「シャネル」のアトリエから見える屋根の上の風景だそう。ヴィルジニーになり、路線ががらりと変わった訳ではなく「シャネル」はどこまでも「シャネル」ですが、これまでより少しリラックスしていてリアル。だからか、モデル自身の個性が見えてきます。ポケットに手を突っ込んで歩くウォーキングが象徴的です。ユーチューバー乱入事件の現場は日本エリアからは残念ながら見えませんでした。

「カイダン・エディションズ(KAIDAN EDITIONS)」に見るネオンカラーや、パンツスーツは今季のトレンドのひとつ。デザイナーの2人はトレンドを意識するタイプではありませんが、勢いがあるブランドは結果的にトレンドのど真ん中にいることがしばしばあります。スニーカーに目を凝らすと、ん?「アシックス(ASICS)」?どうやらコラボではないようです。

「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」の展示会の一角では、若き職人たちが刺しゅうのデモンストレーションをしており、「どうぞ良ければ座って、あなたも刺しゅうをしてみて」と誘われ、座って5針ほど刺しました。職人と聞くと、白衣を着た年配の人を想像しがちですが、彼女たちを見るとイメージが覆されますよね。

下手ですみません、でも無心になれて楽しい!と短いながらもその時間を堪能した5針の間に彼女たちに話を聞きました。マックイーンのアトリエには刺しゅう専門のチームがあり19人が所属。彼らはそのメンバーだそう。ひとりが「刺しゅうをするのが大好き。マックイーンは英国のファッションブランドの中で一番刺しゅうにこだわっているから選んだ職場に選んだの」と教えてくれました。ショーに登場した黒い糸で刺しゅうをしたリネンのドレス(写真)はアトリエスタッフ全員が少しずつ刺しゅうをして完成したとか。「心がひとつになった」とは別の女性の談。いい話です。

ショー会場ではたいがい、国ごとに座席のエリアが分かれています。「ミュウミュウ(MIU MIU)」の会場は、日本エリアの正面がイギリスエリア。お見合いみたいで面白いので写真を撮りました。イギリス版「ヴォーグ(VOGUE)のエドワード・エニンフル(Edward Enninful)編集長やジャーナリストのスージー・メンケス(Suzy Menkes)の姿が見えますね。あっちから同じように見えてるのだろうな~。

「セリーヌ(CELINE)」は、エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターによる香水をリッツ パリでお披露目しました。その場での写真撮影はNGだったのでいただいたミニボトルをホテルの部屋で撮影。エディらしいクラシックなボトルに入った9種類の香りはすべてエディ自身の記憶に由来するそうで、そこにマーケティングはナシ、だそう。だからひとつひとつにストーリーがあります。私が直感で選んだのは、エディが20歳の時に過ごしたパリの思い出の香り。パウダリーで同時にさわやかです。それにしても9種類同時発売とは大胆ですね。

「ラコステ(LACOSTE)」はパリ中心から少し離れたテニスコートがショー会場に。コートではプロ選手が試合を行っているリアルな演出。「ラコステ」と言えばテニスですからね!ブランドのルーツやコアバリューが明確なブランドが強い、と最近つくづく思います。イギリス人女性のルイーズ・トロッター(Louise Trotter)がクリエイティブ・ディレクターに就任してからの「ラコステ」は、ジェンダーレスでスポーティー、そして時々キャッチーなデザインで勢いがあります。

さあ、オオトリの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」です。定休日のルーブル美術館をドカンと使うのが最近の「ルイ・ヴィトン」のショーで、資本力を見せつけます。そしてゲストがとにかく華やか。入口でお騒がせユーチューバーに足首をつかまれるというアクシデントに見舞われたジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)とジェシカ・ビール(Jessica Biel)夫婦はじめ、韓国のイッジ(ITZY)や日本からはローラの姿も。

登場したアクセサリーが可愛かったので、翌日の展示会で撮った写真も載せちゃえ!カセットテープをプリントしたバッグなどフォトジェニックなアイテムが揃っていました。

パリから出国数時間前、日本の若者が2人、訪ねてきてくれました。クリエイターの強谷(すねや)鮎美さんと、アトリエ「ラフトワークス」の大坪研二さん。2人はエチオピアにほれ込み、現地の織物やコットンの工場に自力で通って関係性を築いている最中とのこと。来年にはそのネットワークを使ったブランドを立ち上げるそうです。

エチオピアのファッションは今のところ民族衣装が中心で、そこに中国製の大量生産の商品がどんどん入ってきて、現地の若者は危機感を感じているとか。2人はエチオピアの若者たちと新しいファッションのムーブメントを起こそうとしています。すごいね!大切なことは発注元と作り手が価値をシェアしつながることと語る2人。今回のパリコレではサステイナブルなメッセージをたくさん受け取りましたが、見てきた点と点がつながり未来が見えてくるような話でした。頑張れ!

途中で挫折するかもと思いつつ始めたパリコレ日記も最終日までたどり着くことができました。これも一重にお付き合いいただいた皆様と日夜情報を受け止めてくれた日本のスタッフのおかげです。ありがとうございました!さあ、来週は東京コレクションですよ!

シンプルが信条なら、サンローランの「サックドジュール」

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1966年に誕生したオートクチュールメゾン「イヴ・サンローラン」。服飾からコスメまで幅広く展開するパリを代表するイヴ・サンローランは、2012年からブランド名を「サンローラン(Saint Laurent)」と変更し、新たに生まれ変わりました。

そんなサンローランのアイコンバッグとして誕生したのが、サックドジュール(Sac de Jour)。シンプルながらも完成されたデザインは、セレブ御用達アイテムの仲間入りを果たしました。そんなサンローランのサックドジュールの特徴やサイズラインナップ、人気のカラーなど、魅力をたっぷりとご紹介していきましょう。

サンローラン(Saint Laurent)は、創始者であるデザイナー、イヴ・サンローランが手掛ける服やバッグといった服飾が中心でしたが、引退した2002年からはオートクチュール部門が閉鎖。その後、アパレル系の「サンローラン」、コスメや香水を扱う「サンローラン・ボーテ」と展開しています。

そして2013年春夏コレクションからは、新しくエディ・スマリンがデザインディレクターに就任したことで、アパレル系のライン名を「サンローラン」と改称。ロゴも一新され、新生ブランドとして新たなスタートを切りました。

そんな新生サンローランがアイコンバッグとして打ち出したのが、サックドジュール(Sac de Jour)。シンプルなボディフロントに型押しされた、ニューブランドロゴが美しく、長方形のキリッとしたフォルムにチューブハンドルが備え付けられています。取り外し可能な南京錠がついていて、シンプルなサックドジュールのデザインのワンポイントになっています。

シンプルなフロントデザインのサックドジュールのポイントは、アコーディオン状のサイドデザインと、マチ幅を調節できるストラップがつけられていること。プリーツが入ったサイドデザインは、シルエットにさりげないエレガンスな印象が生まれる、サックドジュールならではのデザイン。

また、荷物が少ないときはマチを畳んでコンパクトにできる上、取り外し可能なショルダーストラップまで付いています。2WAY仕様という機能性の高さから、ビジネス用バッグにもおすすめのバッグですよ。

サックドジュールは、世界的セレブやモデルがコーディネートの主役に持ってくるようなお洒落なバッグ。シンプルテイスト、大人カジュアルやコンサバなスタイルを好む、とくに20代後半以降の女性から支持されています。

3つからなるサイズバリエーションと、豊富なカラーバリエーションを展開するのも人気の理由。洗練されたシンプルなデザインと、大人が求める「きちんと感」がしっかり備わったサックドジュールは、スタイリングを上質にアップデートしてくれるのです。

サックドジュールは現在4つのサイズを展開しています。ショルダーバッグになる極小サイズから、ビジネスシーンに活躍するA4対応のものまで、目的に合わせた選択が可能です。

海外セレブの間で高い支持を受けるベイビーは、小型のショルダーバッグとして使うのが人気。見た目はとても小さいですが、アコーディオンサイドを伸ばせば財布やスマホ、ハンカチにコンパクトなどをまとめて収納できます。シンプルながらも可愛さあふれる見た目なので、パンツスタイルでもスカートスタイルでも楽しめます。

B5サイズの手帳がらくらく入るスモールは、デイリーユースにぴったりです。タブレットや長財布、化粧ポーチなど、女性の必須アイテムをまとめて収納できるので、長い時間の外出でも安心できるサイズ感です♪

エディターバッグサイズのレギュラーは、ノートパソコンや書籍など、たくさんの荷物を持ち運ぶのに便利な大容量。荷物が少ない時には、マチについたストラップを調整し、アコーディオンのプリーツを閉じることができるので、大きくても扱いやすいのが◎。

チューブハンドルも長く、そのまま肩掛けにして持ち歩くこともできるので、ビジネスバッグや通勤・通学バックにおすすめです。

製造時期や素材によって、同一商品の同サイズであっても大きさの違いなどの個体差があります。あくまで目安とお考えください。
上記3サイズとともに、新しいコレクションでは「トイ」という、極小サイズが発表されました。その名のとおり「トイ」は、まるでおもちゃのようなミニサイズのサックドジュール。

極小ながらも、ほかのサイズと同じくショルダーがついていて、ポシェットのように使うのが主流です。小銭入れやスマホを入れるのにぴったりのサイズで、ちょっとしたお出かけや、旅行先のミニバッグにもおすすめですよ。

サックドジュールの素材は、柔らかい吸い付くような感触のカーフスキンや、美しいクロコダイルなど、シックな印象を与える素材を採用しており、使い込むほどに上質な輝きを放ちます。シンプルで計算された美しいフォルムが魅力のサックドジュールは、カラーパレットが豊富なのも魅力のひとつ。

シックなカラーをチョイスすれば洗練された大人カジュアルに。ホワイトカラーを選べば、コーディネートに抜け感が生まれ、こなれた感じを演出できます。シックカラーとホワイトカラーはビジネスにも使えるので、汎用性をお求めの方におすすめのカラーです。

そしてベイビーやトイなどのミニサイズであれば、コーディネートのワンポイントメイクになるポップカラーが注目を集めています。

セレブリティや世界的ファッショニスタなら、ひとつは持っていると言われる、サンローランのサックドジュール。豊富なサイズやカラーラインナップのなかでも、とくにおすすめしたいサックドジュールをご紹介します。

「スモール」サイズのサックドジュール。いつものアイテムがしっかり収納できる、大きすぎず小さすぎずのサイズ感と、合わせやすいグレーカラーならヘビロテ間違いなしです!

2019.07.30現在、サンローランの人気により当店の在庫が少なくなっております。
詳細、及び在庫の確認につきましては当オンラインストアよりご覧ください。

サックドジュールは計算されたシンプルな長方形のフォルムが美しい、サンローランの新生アイコンバッグです。ミニマルなフォルムに備えられたサイドのアコーディオン構造で高い収納力を誇る機能性は、オンオフ問わず持ち運べる万能さが魅力。

可愛らしい極小サイズからA4の書類がたっぷりと入る大容量サイズまで、サイズ展開も豊富なので目的に合わせてチョイスできますよ。ぜひ、あなたのワードローブにサックドジュールを加えてみてはいかがでしょうか。

「ルイ・ヴィトン」がパロディ商品を巡って日本の「ジャンクマニア」に勝訴

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「ルイ・ヴィトン」および「ジャンクマニア」のコメントは得られなかった。

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が いわゆる“リメイク品”を販売する日本の業者「ジャンクマニア(JUNKMANIA)」を相手取り、「ジャンクマニア」が「ルイ・ヴィトン」のモノグラムに酷似した模様を使用したのは不正競争防止法違反および商標権侵害に当たるとして訴えていた件について、知的財産高等裁判所は「ジャンクマニア」に170万円の損害賠償の支払いと商品の販売差し止めを命じた。知的財産高等裁判所は、消費者の混同を招く可能性は低いとしつつも、有名ブランドのロゴなどを許可なく商用利用することは不正競争にあたると判断した。

「ルイ・ヴィトン」および「ジャンクマニア」のコメントは得られなかった。

「ジャンクマニア」は「ルイ・ヴィトン」のモノグラムに酷似した模様がプリントされた革製スニーカーや、ベースボールキャップなどを製造・販売していた。これに対し「ルイ・ヴィトン」はモノグラムを「模倣品と正規品を区別するための手段」であり、「ジャンクマニア」の商品は消費者の混乱を招くと主張していた。

これに対して「ジャンクマニア」は、販売しているのはあくまでもパロディ商品で、価格の安さから消費者が「ルイ・ヴィトン」の商品と間違えることはないと反論していた。

「ジャンクマニア」は「ルイ・ヴィトン」のモノグラムに酷似した模様がプリントされた革製スニーカーや、ベースボールキャップなどを製造・販売していた。これに対し「ルイ・ヴィトン」はモノグラムを「模倣品と正規品を区別するための手段」であり、「ジャンクマニア」の商品は消費者の混乱を招くと主張していた。

これに対して「ジャンクマニア」は、販売しているのはあくまでもパロディ商品で、価格の安さから消費者が「ルイ・ヴィトン」の商品と間違えることはないと反論していた。

夏の着こなしヒント満載!ピッティ ウオモ 96の最旬コーデ特集

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年に2回の開催で毎回約30,000人前後の来場者数を記録する、世界最大のメンズファッションブランド展示会「ピッティウオモ」。世界中からハイレベルなファッショニスタが集まることでも知られ、彼らの洒脱な着こなしを収めたスナップは手本になるものが多い。今回は2019年6月開催の「ピッティウオモ 96」にてキャッチした、注目のストリートスナップを紹介!

ストライプシャツをインナー使いしたジャケパン・スーツスタイルは今までも多く見られたが、とりわけ今回目立ったのは太めのロンドンストライプや幅広ピッチのストライプを取り入れたスタイル。ヘアラインストライプなどで繊細さを演出した従来のコーデとは一線を画し、力強い印象が醸されるため男らしい雰囲気がまとえる。下で取り上げたような色数を絞った着こなしでもアクセントとして奏功するため、存在感のあるドレススタイルを構築したい方にオススメだ。

今季ドレススタイルにおいて盛り上がりを見せているトレンドのコロニアルカラーはカジュアルでもその流れは顕著。直近のピッティウオモでもベージュやブラウンのアイテムを着用した御仁が多く見られた。下のスタイリングでは着物ライクなジャケット、チノパン、シューズを全てコロニアルカラーで統一。サングラスもブラウンのべっ甲フレームをチョイスし、小物まで配色の気を配ることでより統一感のある着こなしに仕上がっている。ポイントでコロニアルカラーをプラスするのももちろんアリだが、こんな主張強めのカラーリングにトライしてみるのも面白い。

第一弾でも言及したネッカチーフはカジュアルだけでなくドレッシーな着こなしに取り入れた事例も多く、様々な着こなしを楽しむ御仁たちの姿が目立った。下のスタイリングではベージュのスーツに白シャツをレイヤードした淡白な合わせに派手柄のネッカチーフをプラス。控えめな色使いの着こなしに、ポケットチーフとともにネッカチーフが華やかなアクセントに。

夏のスーツスタイルを涼しげに見せるなら、涼感素材のチョイスや淡い色味のチョイスは外せない。ドイツを拠点に活躍するインスタグラマーのハンセン氏は、シアサッカーの清涼感あるストライプスーツに身を包んでピッティウオモ96に登場。シアサッカー素材はもちろん、スカイブルーの爽やかな色味が涼しげなムードを加速させている。インナーは白シャツでウェアアイテムを軽くまとめながら、足元にブラウンの革靴をセットしてしっかりと引き締めている点はさすが。

トップスはTシャツ一枚などシンプルになりがちな夏の着こなしを格上げするなら、ひと手間アレンジを加えるのが◎ 特にタックインはしまい込む面積の程度によって印象がガラリと変化する。丈が長めのTシャツをハーフタックインし、袖をラフに返すことで、シンプルな夏のモノトーンコーデも上級者のムード漂うこなれた装いに仕上がる。

2018年6月に誕生したNIKE「React Element 87」は、NIKEのランニングシューズの原型の1つである“INTERNATIONALIST”をベースにした一足だ。反発性とクッション性に優れたバツグンの履き心地もさることながら、新素材を用いた半透明のアッパーとポップなカラーリングで人気を集めている。こちらのコーデでは、そんな魅力のある色味を活かしてスーツスタイルのハズしとして取り入れ。さりげなくスーツの色を拾い、練度を高めているのもポイントだ。

19世紀にアフリカの草原地帯を探検する際に着用することを想定し、冒険家たちの服として生まれたサファリジャケット。男らしい武骨なルーツを持つアイテムもリネン素材を使ったものなら、リゾート感漂うリラックスした雰囲気に。サファリジャケットを使った着こなしを夏でも楽しみたいなら、リネン製のモデルを探してみては?

動物モチーフの柄が入ったブラックのポロシャツとホワイトパンツでモノトーンコーデを作り、ブラックの小物で装飾性をプラスした着こなしをピックアップ。好バランスな色使いもさることながら、ネッカチーフの取り入れでポロシャツの柄とリンクさせながら旬度を高めたテクニックや、ホワイトパンツにサスペンダーでアクセント付けした小物使いが秀逸だ。

流行りのテイストミックスコーデはアメトラ感をまとえば一歩リードできる!
テイストをミックスしたスタイルが洒落者の間で流行している今、ジワジワと注目されているのがアメトラを取り入れた着こなし。アメトラを代表するアイテムといえば、シングルブレザーやボタンダウンシャツ、コインローファーなどだが、テイストミックスにおいては一味違ったディテールで取り入れるのが気分の模様。たとえば、ダニエレ氏の着こなしではダブルのブレザーとタッセルローファーでほどよくアメトラ感をまといつつ周りと差をつけた仕上がりに。多色使いのニットタイで精度高くしているのが抜け目ない。

ルイ・ヴィトンやディオールをはじめとしたメゾンブランドがコレクションで提案したことから人気を集めるペールトーン。ホワイトやエクリュなどの色も例に漏れず注目を集めており、上下をワントーンで揃えた着こなしが散見された。たとえば上下をエクリュで揃え、スニーカーもペールトーンで構成されたカラーのモデルをセットしたこちらの着こなし。柔らかい色使いながらも、ボックスシルエットのTシャツやペインターライクなパンツなど武骨なアイテムを組み合わせているため、過度にフェミニンな印象を与えない。

ジレを取り入れた着こなしが例年に比べ多い印象のあったピッティ ウオモ96。ネイビージャケット×グレースラックスの王道ジャケパンコーデを、ネイビージレに置き換えて夏らしさ満点に仕上げた御仁も散見された。馴染みのある色合わせながら、ジレに変わるだけで新鮮な雰囲気が醸されるため、コーデを一新するのにうってつけだ。

楽ちんパンツの代表アイテムであるイージーパンツは、“コンフォート”や“ゆるシルエット”などの昨今の潮流を手っ取り早く獲得できる優れモノ。多くのブランドより趣向を凝らしたイージーパンツがリリースされているが、ピックアップした御仁がチョイスしたのは光沢感を携えたモデル。スポーティーにまとめたスタイルにもどこか上品さが漂うため、軽便に大人っぽさを演出できるのが魅力だ。軽装=ラフになりがちな夏のコーデも、こんな品をまとったパンツでワンランク上に仕上げてみてはいかがだろうか。

グランドセイコーの魅力を骨の髄まで味わえる「スプリングドライブGMT」の魅力とは?

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日本国内以上に海外の腕時計好きからの高い支持を集めるグランドセイコー。人気の秘密は日本の伝統的な職人技術から生み出される高い審美性と機械式をベースに高精度を実現させた革新的なムーブメントの開発にある。そんなグランドセイコーが現在展開するモデルは150種類を超えるが、その中でもベーシックでスマートなフォルムと、ブルースチールの24時針など秀逸なデザインで他の追随を許さないモデルがスプリングドライブGMTの「SBGE205」だ。今回はこの「SBGE205」にフォーカスしてその魅力を紹介!

スイス時計全盛の1960年に”スイスに追いつき、追い越す”を合言葉に誕生し、2017年にセイコーから独立したブランドとなったグランドセイコー。「SBGE205」は、革新ムーブメントのスプリングドライブにGMT機能を付加した「キャリバー9R66」を搭載したモデルである。

独創の機構スプリングドライブに加え、「厚銀放射仕上げ」のダイヤルや「多面ダイヤカット」が施された時分針、多面カットが施されたインデックスなど、一見すると普通に見えるディティールの一つひとつにこだわりが追求されている。グランドセイコーのデザイン理念である「セイコースタイル」を踏襲した永遠の王道ウォッチと言える逸品だ。

グランドセイコーのデザイン哲学が凝縮された「SBGE205」のケースデザイン
グランドセイコーのケースデザインは、1967年に誕生した傑作「44GS」のものを踏襲している。直線と平面、二次曲面で構成した特徴的なこのデザインは「セイコースタイル」と呼ばれるもの。セイコースタイルのデザイン方針は、「平面を主体として、平面と二次曲面からなるデザイン。三次曲面は原則として採り入れない」「ケース・ダイヤル・針のすべてにわたって極力平面部の面積を多くする。」「各面は原則として鏡面とし、その鏡面からは極力歪みをなくす。」という3つ。この美学を、50年にわたって受け継いでいるのだ。

表側の平面部分には歪みのないポリッシュ仕上げ(鏡面研磨)が施されており、「ザラツ研磨」と呼ばれる特殊な研磨方法で平面が多い立体にすることによって、美しく輝くケースを実現している。

多面ダイヤカットが施された時分針
グランドセイコーの時分針と言えば、鋭いエッジと貴石のような煌めきが魅力。サイドを斜めにカットする「多面ダイヤカット」という職人技術に加え、ポリッシュ仕上げを施すことで唯一無二の輝き生み出す。針の先端まで寸分違わず作り込まれており、美しさとともに高い視認性を確保しているのだ。

針だけでなくインデックスに関しても、多面カットの技術が施されている。立体的な造形とポリッシュ仕上げで丁寧に磨き上げることにより、キラキラとした輝きと、反対側には美しい影を演出。12時インデックスを2倍の幅にしているのも特徴で、12時-6時の縦ラインを強調することで時刻を読み取りやすくしている。

美しい放射状の表情を魅せる厚銀放射仕上げ
グランドセイコーのフラットダイヤルは、インデックスと針、それぞれを際立たせるために徹底的に研究と検証を重ねてデザインされている。このブランドならではの特殊な技術を用いた「厚銀放射仕上げ」のダイヤルは、光を受けると綺麗な放射状のラインに広がり、奥行きのある光沢を実現。

ひと目で日付を認識できるカレンダー
3時位置にはカレンダーを搭載。決して主張しすぎない大きさの小窓は文字盤サイズとのバランスを緻密に計算されている。その小窓ギリギリにまで数字を表示することで、ひと目で日付を認識することが可能なのである。

デザイン性に磨きをかけるパワーリザーブ表示
7時-8時位置に備えられたパワーリザーブインジケータも、視認性を阻害しない絶妙なサイズ感。パワーリザーブは約72時間。たとえば平日に働くビジネスマンなら、金曜日に外して翌月曜日に再び着用したときに問題なく駆動するようなスペックとなっている。シャープなサイズのパワーリザーブインジケータを採用したことで生まれたダイヤル上の余白は、独創の機構から生まれる秒針の滑らかな動きと相まって、成熟した大人の余裕を感じさせる。

グローバルな男に相応しいGMT機能
「SBGE205」は、GMT機能を備えたモデル。外周に配されたデュアルタイムの時刻を、独創的なGMT針が指し示す。端正な表情が特徴の「SBGE205」だが、美しいブルースチールのGMT針がデザインのアクセントとしても機能し、ひときわ存在感を放つ。旅行や海外出張時など、世界をスマートに駆け回るのに相応しい1本である。

グランドセイコーの理念が込められたロゴデザイン
12時位置にはグランドセイコーロゴを配置。グランドセイコーは2017年、全てのモデルで文字盤から「セイコー(SEIKO)」の文字を消し、グランドセイコーロゴのみの表記へと変えた。これは、初代グランドセイコーを作り上げた先人たちの思いを受け継ぎ、「セイコーの最高峰」ではなく、「世界の最高峰」に名乗りを上げた証明でもある。

グランドセイコーのロゴ

2017年3月、さらなる高みを目指してSEIKOから独立したブランドとなり、ダイヤル12時位置にグランドセイコーロゴのみが掲げられるようになった。

ハイレベルな加工精度によって、どの角度から見ても抜群の視認性を実現
「SBGE205」の風防は、デュアルカーブサファイアガラスを採用。表面だけでなく裏面も球面状に加工することで、高い視認性を確保している。高硬度のサファイアクリスタルガラスを加工するのは至難の業にもかかわらず、グランドセイコーは非常にハイレベルな加工精度を誇る。このデュアルカーブサファイアガラスに無反射コーティングを施すことで、圧巻の視認性を実現。”太陽光の下においても、どの角度から見ても時刻を認識できる”というのは、このブランドを象徴する有名な評価のひとつだ。

腕に吸い付くような着用感のメタルブレスレット
メタルブレスレットは程よい重量と心地の良い肌触りの上質な素材を使用。コマの角が滑らかに仕上げられているため手に吸い付くような装着感を生み出している。サテンとポリッシュの組み合わせや、わずかに高く設計された中ゴマなど、細部に至るまで徹底して作りこむことで手首へ自然になじむ着用感を実現。中留めは両プッシュ式三つ折れタイプを使用しており、装着中に誤って片側のボタンが押されることがあっても落下の心配は不要だ。高級感も抜群で、職人の特別な研磨技術により、目を見張るような美しさに磨き上げられている。

グランドセイコーが誇る機構”9Rスプリングドライブ”を搭載
“電池に頼らない高精度な時計”を実現する機構
スプリングドライブは、機械式時計に用いられるぜんまいを動力源としながら、クオーツ式時計の制御システムである水晶振動子からの正確な信号によって精度を制御する、セイコー独自の駆動機構。時計が動く仕組みにおける大きな要素は「動力」と「制御システム」にある。スプリングドライブでは、動力部分を機械式時計に用いられる「ぜんまい」が担い、制御システムはクオーツ式時計に用いられる「トライシンクロレギュレーター」が担う。つまりこのムーブメントは、時計自体の力で半永久的に動き続ける機械式時計のメリットと、高精度というクオーツ時計のメリットの両方を兼ね備えているのだ。

969年に「セイコー クオーツ アストロン」でクオーツウォッチの革命を起こしたものの、電池や光など外部要因に頼らずに高精度を実現する腕時計の開発に早くから取り組んだ。そして多くの研究と試行錯誤の末、1999年にスプリングドライブの実用化に成功している。その組み立ては複雑を極め、3針モデルで200部品以上、スプリングドライブクロノグラフに至っては300部品以上にものぼる。時計の設計図は0.01mm単位で記されており、最終的に部品を0.01mm以下の単位で加工・調整していくのは、ロボットでもコンピューターでもなく、人間の目と手によるものというから驚きだ。最先端の部品加工技術と、世界でも最高峰の匠の技を持つ時計職人の存在が、グランドセイコーの技術を支えているのである。

ダイヤルの上を滑るように時を刻むスイープ運針仕様
「キャリバー9R66」が誕生したのは、グランドセイコー初となる9Rスプリングドライブムーブメント「9R65」の完成からわずか2年後の2006年のこと。優れた動力と精度に加え、GMT機能が搭載された。スプリングドライブ共通の特徴として、秒針の動きにも注目したい。クオーツ時計のようなステップ運針でもなければ、機械式時計のような細かく刻むビート運針でもなく、音もなくダイヤル上を滑るスイープ運針仕様。まさに、流れるような時をうつしだすような秒針の動きなのだ。

日本の伝統工芸が凝縮されたムーブメントはシースルーバックから堪能できる
部品の一つひとつに至るまで妥協のない美しい仕上げも流石の一言。表側からは見えない部分にまで品質を追求するスタイルは、日本の伝統工芸さながらだ。洗練されたムーブメントの動きは、シースルーバックから堪能できる。

グランドセイコーの「SBGE205」は、全国のグランドセイコーマスターショップのみで取扱いされている専用商品だ。様々な地域に展開されているため、気になる方は近くのマスターショップに足を運んでみるのはいかがだろうか。

メンズコレドタバタ日記 ミラノ初日は「エンポリオ」に感動、「ドルチェ&ガッバーナ」で猛ダッシュ

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iPhoneのお天気アプリによると、最低気温17度、最高気温29度(実際はもっと暑かったような……)という爽やかな土曜日。朝イチは、後輩オーツカと二手に分かれ、僕は怒涛のシューズブランド3連発です。

ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は、1960年代に一世を風靡したミュージシャン、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)に思いを馳せて。ダンガリーシャツにスタッズを打ち込んじゃったマーヴィンのように、チェルシーブーツにはターコイズも加えたマルチスタッズ、動物柄はレオパードやゼブラの切り返しなど自由奔放。アメリカ西海岸っぽいパステルカラーは、朝イチのフレッシュな気分にピッタリです。

2つ目は、「ジュゼッペ ザノッティ(GIUSEPPE ZANOTTI)」。太陽の光を浴びるとパープルに染まったり、ソールまでゴールドだったりの基幹スニーカー“アーチン(日本語でウニという意味です)”などなど“エロい”スニーカーがいっぱい。

3つ目の「フィリップ モデル(PHILIPPE MODEL)」は、ディストリビューターが伊藤忠商事&ウールン商会から、豊田貿易に。もう一度、レトロなスニーカーをプッシュするそうで、「カッコいい中年に、スーツ地のパンツと合わせて欲しいなぁ」と思うのです。

最初のショーは「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」。自社のショー会場、テアトロ / アルマーニは、レイアウトが思いっきり変わって、座席数が200も減。もはやアルマーニでさえ規模ではない?ショーを待つ間は、次世代のランウエイショーはどんなモノになっているのか?そんなことを考えました。

コレクションは、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」よりも若々しくあるべきブランドらしいストリート。とはいえ、ブルゾンは絶妙なニュアンスあるパステルカラーに染めたリネン製だったり、さらにはそこに陰影を表現すべくジャカードを選んだり。色、素材の両面からアルマーニらしさが光り、シャカシャカナイロンに原色のブロッキングという既存のストリートとは一線を画します。

フィナーレは、イタリア国旗の周りをイタリア代表のオリンピック・パラリンピック選手がウォーキング。アルマーニは、イタリア代表のユニホームを手がけています。ファッションとスポーツ、そこにナショナル・アイデンティティが融合していて、本当に羨ましい!日本もこうならないかな。

クリエイティブ集団スラム ジャム(SLAM JAM)による「マリアーノ(MAGLIANO)」のコレクションは、一転して最悪。差別的なスタッフがイタリア語しか喋らず、お友達だけを中に入れてプレスやバイヤーは待ちぼうけ。そもそも招待状が、おそらく彼らの怠慢で届いていないから混乱はますますカオスに。ストリートブーム以来、若手の参入が活発なのは良いことですが、正直ショーを開くレベルになかったり、運営がとても杜撰だったり、時には会場にマリファナの匂いが漂っていたり‼︎ファッションショーとストリートの融合はまだまだ過渡期で課題もたくさん。汗だくになりながら、行列に揉みくちゃにされながら、そんなことを考えキレていました。

「ザネラート(ZANELATO)」のプレゼンテーションは、時流に即した“ジェンダー”の既成概念を崩すもの。メンズモデルが赤、ウィメンズモデルが青いボディバッグだったり、同じ商品を抱えていたり。色やサイズに応じてメンズ、ウィメンズと区別していたのをやめるそう。良い考え!賛同しちゃいます。

最近、ミラノは男女合同のコーエドショー(Co-ed Show)が増えて、ちょっとスケジュールに余裕あり。ということで、ランチをサクッと。イタリアに入ってからパスタとピザを食べ過ぎてて、せっかく1ケタまで落ちた体脂肪率が増加中。ということで、ここはストイックにおサカナランチです。お値段15ユーロ(約1800円)。おいしゅうございました。

優雅にランチしてたら、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」の時間だ!慌てて会計を済ませ、タクシーをお願いするも、なかなかつかまらず。「ヤバい!」と思って、「ザネラート」のオフィスまで戻ってお願い。ゲットしてくださって、日本チームのラストでしたが無事到着です。

コレクションは、「ドルチェ」(←略する時は「ドルチェ」と言うのがちょっと通w。ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)には申し訳ないのですがw)らしいシチリア島由来のバロックテイストにジャングルムードをてんこ盛り。怒涛の119ルックです。

ミラノ・ファッション・ウィーク主催団体による組織に加盟しているブランドのショーには、会場に向かうシャトルバスが用意されます。しかし「ドルチェ&ガッバーナ」は協会未加入。ゆえに前後にバスは走りません。我々は自力で移動しなくちゃならないのです。そして、この移動がミラノメンズ一番の鬼門。毎回100ルック超えの「ドルチェ&ガッバーナ」はショーの長さが通常の約2倍、20分を超える一大スペクタクルで、それはそれは楽しいのですが、その後の移動時間が削られます。しかも「マルニ(MARNI)」のショー会場は、結構遠い。加えてミラノはタクシーが少なく、Uberが走ってない(泣)。ということでショーが終わるとダッシュでタクシー乗り場に向かわなければなりません。コレクション取材を始めてもうすぐ15年。おかげでショー会場からの退出は、メチャクチャ早くなりました。1分前までモデルがウォーキングしていたランウエイをダッシュして、タクシー乗り場に1番で到着。無事、「マルニ」に間に合いました。

「マルニ」のショーは、後輩オーツカと対談形式で振り返りますので、別記事をどうぞ。

さぁ、ここからは終盤のバタバタが始まります(笑)。バスで「ニール・バレット(NEIL BARRETT)」に到着。いつになくカレッジライクでストリートなスタイル。2019-20年秋冬には収束したように思えましたが、ちょっとカムバックしているストリートのムードは根強いです。

25分ほど歩いて到着したのは、「ブリオーニ(BRIONI)」。「ブリオーニ」な男性の1日を、マネキン使って描きます。現在市場に出回る中で最も薄いカシミヤ100%の生地で作ったジャケットは、ドレープの入り方がもはや薄手のカーディガン。ガーメントダイ(完成した洋服を染色する技法のこと。通常は糸、もしくは生地を染色するのが一般的です)したシルク100%のジャケットも素敵です。

お風呂やベッドで横にたたずんだり、クラブで“MAJIでチュウする5秒前”みたいに見つめ合ったりの女性マネキンとのディスプレイが艶っぽいですね(笑)。

「ヴェルサーチ」改め「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のコレクションは、今シーズンも華やか。中盤以降はネオンカラーのタイダイデニム、スカーフプリントを組み合わせたシルクシャツ、ラメラメのニットなど、キラキラです。

「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」は、マルセロの下で働いてるデザイナーが変わったのかな?驚くほどあっさりしたベーシックウエアで拍子抜けです。会場のオブジェはスゴかったけれど、洋服は何もかもがシンプル。もうちょっと“ブランドらしさ”を考え、盛り込んで欲しかったな。

本日は楽しみにしていた会食。シーフードの名店、アル ポルトで、海の幸を堪能してフィニート(お終い)です。話が盛り上がり、ホテルに戻ったのは、日付が変わる頃でした。

英国と日本を行き来するファッションPRが実現した理想の働き方と暮らし方

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オーストラリア出身で、PR会社CPR トウキョウ(CPR TOKYO)を率いるニコル・バグワナ(Nicole Bargwanna)代表は2017年12月、起業家ビザを取得して家族と共にイギリスに移住した。現在暮らすのは、ロンドン近郊のケント州にあるセブノークスという街。日本への留学を経て20年以上日本でキャリアを築いてきた彼女は、オフィスを構える東京を離れることに不安はなかっただろうか?移住を決めた理由から、イギリスと日本を行き来する現在の働き方やライフスタイルまでを聞いた。

ーまずはバックグラウンドを聞きたいのですが、そもそも日本に来たきっかけは?

17歳の時に地元のロータリークラブの留学制度を使って日本を訪れたのがきっかけで、東京の学習院女子高等科で1年間学びました。それまでフランス語を勉強していたのでフランスに行きたかったのですが、母から「こういう機会じゃないと行けない国に行ったら?」と言われたこともあり、日本を選びました。実は子どもの頃に住んでいた家の向かいが大阪のウール関連企業の社宅で、高校教師をしていた母は英語が得意でない駐在員の奥さんにボランティアで英会話のレッスンをしていたんです。なので日本人の気質を知っていたし、娘を日本に送り出す方が安心だったのかもしれないですね。それに当時、オーストラリアへの日本人観光客が増えていたにもかかわらず、日本語を話せる現地人は少なくて、将来的に生かせるだろういうこともありました。

いいえ、まったく!でも日本では2カ月ごとにホストファミリーが代わるシステムで、途中からは英語を話せない家庭だったので、頑張って話すようにしていました。幸い、学校で私ともう1人の留学生のためのプライベートレッスンを受けることもでき、その間に基本的な日本語を習得しましたね。今のようにインターネットも普及していなかったので、オーストラリアにいる家族や友達とのコミュニケーションは、手紙のやりとりやクリスマスなど特別な日の国際電話くらい。日本で友達を作らないと本当に孤独になってしまうので、一生懸命でした。そして、1年間の滞在を終えて帰国し、オーストラリア国立大学でアジア学とアートキュレーションを専攻しました。在学中に1年間千葉大学に留学した後に卒業したのですが、“社会人”として日本で暮らしてみたいという気持ちがあり、日本に戻ってくることにしました。最初は2〜3年でオーストラリアに戻るつもりだったのですが、いろいろな機会に恵まれて、気づけば20年ほど日本で働いていましたね。

いいえ。最初は、オーストラリアの新聞に求人広告が出ていた岡山の企業に入社し、ホームページの翻訳などを担当していました。当時の岡山にはそんなに外国人も多くなかったので、かなり浮いていましたよ(笑)。それに学生時代からの知り合いは皆東京にいたので、上京することにしました。そこでまず勤めたのはテレビ番組の制作会社で、そのインターネット部門で日本に住む外国人向けのオンラインメディア制作に携わりました。その後縁があり、オーストラリアの大手インターネットサービス企業の東京支店設立に関わることに。マーケティング部署でファッション企業のクライアントと一緒にプロジェクトを行ったことがきっかけで、ファッション業界に興味を持つようになりました。そして、関わる方法を模索していた時、友人からの紹介で「キュー(Q)」のPRとバイヤーの仕事を始め、3年間キャリアを積みました。その後入社したリステアではインターナショナル・コミュニケーションズ・ディレクターとして、マーケティングやブランディング、イベント企画、海外とのコミュニケーションなどに携わり、バレンシアガ・ジャパンの立ち上げにも関わりました。2年半勤めた後に独立して、2009年にPR会社としてCPRトウキョウを立ち上げました。

設立当初は1人でしたが、今はスタッフを雇うようになり責任の大きさを感じています。ですが、自分の会社だから融通が利くというのはありますね。実際立ち上げてから2人の子どもを出産して育児しながら働いていますし、私はオーストラリア人なのでクリスマスなどのホリデーはしっかり取りたい。だからこそ、メリハリを大切にするようにしています。それに今はパソコンがあればどこででも仕事ができますからね。仕事において一番大事にしているのはヒューマン・リレーションシップ。クライアントに対しても、スタッフに対しても、そこがうまくいかないとダメだと思います。

もともとヨーロッパ圏に住んでみたいという気持ちはずっとありましたが、私自身は日本でしか社会人として働いたことがなく、これまでの経験を生かして新しい場所でチャレンジしてみたかったというのが大きいですね。でも年を取ればとるほど動くのは難しくなるし、夫(香港出身カナダ育ちのフォトグラファー)も東京での生活が長くなってきて「別の場所に行くのもいいんじゃない?」という話をしていて。手遅れになる前にと決心しました。妹家族がイギリスに住んでいるということにも後押しされましたね。そもそも移住を考え始めたのは2011年の東日本大震災の後だったのですが、実現するためには会社の状態が安定していることが絶対条件でした。東京のオフィスを閉めるつもりはありませんでしたから。そして、ちょうどイギリスのクライアントも増え、社内の新しいチーム体制が整ったのを機に、本格的に動き出しました。

ーイギリスのビザ取得は大変だと思いますが、どうでしたか?

そうですね。いざ申請となると、たくさんの書類をそろえないといけなかったですし、かなりの時間も要して大変でした。半年以上はかかりましたね。ただ、日本でもこれまでにビザ申請を何度もしていたので、普通の人よりは慣れていたと言えると思います(笑)。そして、いろんな方の協力もあって無事起業家ビザを取得し、2017年12月に移住しました。

ーなぜロンドンではなく、セブノークスにしたのでしょうか?

もともとはロンドンを考えていましたが、実は妹家族がセブノークスに住んでいて、移住前に何度かトライアルで泊まりに行ったときに気に入ったんです。私にとっては、近くに家族がいるというのが理想的でしたね。それに実際、ロンドンブリッジ駅までは電車で約20分とアクセスも良くて。ロンドン市内に住んだら東京と変わらないような物件しか借りられませんが、セブノークスなら一軒家に住んで、自然に近いカントリーライフスタイルが送れるというのは非常に魅力的でした。自分が田舎で育ったので子どもにも小さいうちにそういう環境を味わってほしいと願っていましたし、せっかく移住するのであればクオリティー・オブ・ライフを上げたいという思いがありました。

ーもう 1年以上が経ちましたが、実際移住してみてどうですか?働き方の変化は?

全く後悔はないですね。ただ、生まれ育ったオーストラリアよりも長い年月を日本で過ごしてきたので、今でも日本のことは大好き。イギリスに住みながら日本に定期的に戻れるような働き方を実現したくて、3カ月に1回は1週間から10日間ほど日本に出張しています。もともと日常のプレス業務は基本的にスタッフに任せて、私は戦略やプランニングなどを担っているので、仕事内容に大きな変化はありません。変わったのは、東京のオフィスと毎日電話会議をすることくらいでしょうか。あと、週2~3回はクライアントとの打ち合わせなどでロンドンに行きます。自分が東京にいないということについては信頼できるスタッフがいるので心配していませんし、全員が海外在住経験のあるスタッフだから理解してくれている部分も多いと思います。

メリットは、より密なコミュニケーションで深い関係性が築けること。やはりすぐに現地でミーティングやブレインストーミングをできるのはクライアントにとっても安心感がありますし、日ごろから実際に会って話すことができる距離感というのが他社との違いになっていると思います。また、PRの枠を超えてもっと深い仕事をすることができて、商品開発などより早い段階から関わっていくことができます。実際、「スマイソン」ではPRだけでなく日本市場向けのコンサルティングも行っています。パソコンがあればどこでも仕事ができる時代なのでデメリットは特に思いつかないのですが、つらいと言えば日本時間の会議に合わせて朝早く起きることくらい。時差だけはどうにもできませんからね(笑)。

ファッションはもちろん一生大好きですが、年を取るにつれて自分の暮らす空間に対する興味が高くなってきて。そこで3年ほど前から日本に住むデザインエディターの友人と構想やリサーチを始め、移住するタイミングでCPRとは別にインテリアビジネスを手掛けるNiMiプロジェクツを立ち上げました。最初はオンラインストアだけから始めようと思っていたのですが、たまたま子どもが通っている学校の近くに築400年くらいの物件を見つけて。オフィススペースも必要でしたし、空間やロケーションをとても気に入ったので、オフィス兼ショップとして2018年9月にオープンしました。日本の職人さんや若いデザイナーを応援したいという思いもあり、まだあまり知られていないような日本のプロダクトだけを扱っています。

ー最後に今後の目標を教えてください。

イギリスやヨーロッパのクライアントを増やしていきたいし、新たなチャレンジにもオープンな姿勢でいたいですね。具体的にはPRだけではなく、日本市場向けのコンサルティングやビジネスデベロップメントにも携わっていきたい。海外を拠点にしているからこそできることもたくさんあると思いますし、久しぶりにすごくワクワクしています。CPRとしての理想は、東京のスタッフも皆、日本と海外を行ったり来たりできるような真のインターナショナルな環境を作ること。個人的には、インテリアのお店も本格的に取り組んでいきます。会社としても、個人としても、可能性を探求していきたいですね。

ブランド名は日本映画から フィービー派の「カイダン・エディションズ」

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ロンドン発の「カイダン・エディションズ(KWAIDAN EDITIONS)」は、カルトカルチャーを着想源にした世界観が持ち味の一風変わった若手ブランドだ。名前の“カイダン”は日本語の“怪談”に由来しており、コレクションでは映画の悪役やスパイからヒントを得た斬新なアプローチが面白い。

デザイナーは、ベトナム系アメリカ人の夫のハン・ラー(Hung La)とフランス人の妻のレア・ディックリー(Lea Dickely)の夫妻。ハンはニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)とアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)時代の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」やフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の「セリーヌ(CELINE)」でウィメンズデザイナーを務め、レアは「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」でテキスタイルを担当した。2人が生み出す独特なストーリーと、メゾンで培った技術を生かしたテキスタイルや緻密なテーラードを融合したデザインは、プレスやバイヤーからの評価も上々だ。

4月中旬には東京・表参道のセレクトショップ、アディッション アデライデ(ADDITION ADELAIDE)で開催したインスタレーションに合わせて、ハンとレアの2人がそろって来日。2人の出会いから、少し不気味なインスピレーション源まで語ってもらった。

ブランド名に日本語の “怪談”を入れたのはなぜ?

ブランド名を決めるのはとても大変な作業だった。悩みに悩んで考えていたときに、数年前に見た小林正樹監督の映画「怪談」を思い出した。好きな作品だったし、響きもいい。不気味、異様なというダークな雰囲気を包括したような意味であり、私たち自身の中にあるゴースト(暗部)を見つめて、ダークな部分に目を凝らすと予想外のものや美しいものを生み出せるんじゃないかと思ったの。

怪談という言葉を調べていくうちに深くて美しい意味があることを知った。もともと中国で子どもを怖がらせるための民話が日本に伝わって、“怪談”と呼ばれるものになったんだ。19世紀後半に日本で活動したギリシャ出身の作家ラフカディオ・ハーン(小泉八雲/Lafcadio Hearn)が、短編集「怪談」を書き、西洋に広げたということも知った。その時代を超えて受け継がれていく“怪談”に、僕らのブランドが新たな意味を加えていくというのも面白いと感じた。

ブランド名にデザイナーの本名を冠するブランドも多いが、そのアイデアもあった?

試してはみたけど、ピンとこなかったよね。

僕らは匿名でいいと思ったし、ブランド名はもっと大きな抱負を持つべきだと思ったんだ。デザイナーが誰かということより、もっとブランドの中身を詩的に表現したものにしたいと思っていた。

2人の出会いはアントワープ王立芸術アカデミー在学中だったと聞いたが、お互いの第一印象を覚えている?

僕は最初からレアの生み出す作品に惹かれていたんだ。ミステリアスでダークで、とても詩的で、表現力豊かな作品だった。交際を始めたのは1年生の終わり頃だったから、お互いについてよく知るまで少し時間がかかったけどね。

第一印象は思い出せないかも……。何というか、ハンは学校では少し不良でクールな印象に見せようとしていたけど、私は「あなた、本当はそういう人じゃないでしょ?」って分かっていたんだと思う(笑)。だから、表面的な見た目とは違う優しくてスイートな面があるなと感じたのかな。

2人の初のデートでは映画「シャイニング」を見たと聞いたが、本当?

そう、面白い思い出だよね(笑)。食事に行って、家で映画でも見ようってなったとき、家にあったDVDフォルダを開いて「何を見ようか」って聞いたら、レアが「私、『シャイニング』が見たい!」って言って驚いた。

15年前の話だね。私はあの時に初めて「シャイニング」を見たんだけど、怖い映画だとは思わなくて、いい物語だと思ったの。私ちょっと変なのかもしれないけれど。

レアが「私はこれ見たい!」って断言したのが印象的だった。彼女は自分が欲しいものをよく分かっているし、自分の言葉に迷いがない。それから「シャイニング」は僕のお気に入りの映画になったね。僕ら夫婦をよく表していると思うんだ。

学生時代から一緒にブランドを立ち上げようと決めていた?

そんなこと一度も話したこともなかったし、考えたこともなかった。それぞれメゾンで経験を積んで、今から3年前くらいに初めてそういう話をして決めたこと。

2人とも有名なメゾンで経験を積んでいるが、それぞれ学んだものとは?

私が最も影響を受けたのは「リック・オウエンス」ね。リック本人を尊敬しているし、価値観やデザインの純粋さも素晴らしい。その他のブランドでの経験は、オフィスで働いたり人に指示された仕事を続けることが私には向いていないということが分かったから、そういう意味でよかった(笑)。その経験があって、自分でブランドを立ち上げようと思うようになったの。

僕はレアとは正反対で、社内で働くのは好きだったかな。チームのみんなで協力して得る達成感があった。特に一流ブランドのクオリティーや働き方を学ぶことができたし、生産工程も学ぶことができた。コレクションを作るには、素材を考えて工場に発注するなど、プロセスがあるということは学校では教えてもらえないこと。「バレンシアガ」と「セリーヌ」での経験はそれぞれ異なるけれど、クリエイティブ・ディレクターたちから学んだのは彼らの価値観がブランドを導くということ。そして僕らは今、価値観というか、“共通言語”を作り上げているところ。レアとの付き合いは長いけれど、「カイダン・エディションズ」をスタートする前は一緒に働いたことはなかったから、「これは好き」「これは嫌い」という判断基準を確認し合っている。

今、そのブランドの共通言語はどのぐらい完成しているの?

まだ道半ば。日々、新しいボキャブラリーを作っている感覚だね。

基礎作りには時間をかけていきたいと思うわ。今、若いブランドは一度に多くのことを期待されがちだけど、それは残念なことだと思う。ブランドはシーズンごとに成熟していって、さらに面白くなるもの。一度に全てを出してしまうと、「全部見たから、次を探そう」と飽きられてしまう。経験とともに個性やパーソナリティーも変化していくから、ブランドを長期的な展望で考えている。

ハンはアメリカ出身で、レアはフランス出身だが、ロンドンを拠点にしている理由は?

私は「アレキサンダー・マックイーン」での仕事のためにロンドンに引っ越してきて、ハンは「セリーヌ」のロンドンのアトリエで働くために移ったのがきっかけ。暮らしていくうちに居心地がよくて、そのまま拠点になったのよね。世界的なファッション都市だからビジネスを立ち上げるのにいい街だと思う。

ブレグジット(イギリスのEU離脱問題)が少し心配だね。まだどうなるか分からないけれど、外国人に対する扱いが後退する訳だからあまりいい感じはしないな。ナショナリズムの台頭はアメリカやフランスなど世界中で起きていることだけどね。それを除けば、ロンドンは大好き。

現在のチームの人数は?ブランドでのそれぞれ分担を教えて。

チームは僕ら2人を含めて5人。僕は主にビジネス面を見ていて、服のディテールから工場と話をしたりと、生産過程も担っている。

私は生地からデザイン全般で、ブランドストーリーを組み立てていく役割。でも最終的には全て共有していて、2人で何でも関わっている感じ。

現在店頭に並ぶ19年春夏コレクションはどのようなストーリーがあるの?

ドイツの1970年代のSF映画「あやつり糸の世界(World on a Wire)」を見たことから始まったわ。仮想世界についての物語で、70年代の当時、仮想現実がどうとらえられていたかを解釈するだけでも面白い。誰が本物の人間で誰がバーチャルなのかが分からないという、感覚もいいと思った。研究室で着るような殺菌消毒された制服や、冷たくて非人間的な雰囲気をデザインに反映している。

仮想現実というテーマは、フェイクニュースがあふれていて、何が本物なのか分からない現代にぴったりだと思った。服でブランドストーリーを伝えることは重要だけれど、僕らは空間で遊ぶのが好き。今回のインスタレーションでは、アディッション アデライデのコンクリート打ち放しの壁に、無菌のラボをイメージした白いタイルを重ねた什器と、ビンテージのテレビをディスプレーしたんだ。

最新の2019-20年秋冬はスパイをイメージしたコレクションが新鮮だった。

1970年代のサスペンス映画「カンバセーション 盗聴(The Conversation)」が着想源で、スパイや潜入捜査官が “普通”に見えるにはどうしたらいいのか?というアイデアを取り入れているの。東ドイツの秘密警察(諜報機関)であるシュタージの60~70年代のアーカイブ資料には、一般人に紛れ込むための扮装について書かれていた。でも、普通すぎてはつまらないので、個性を出そうとアレンジも加えている。ニュートラルカラーで制服のようなウエアがある一方で、トラ柄など派手なプリントを用いて、コンサバと奇抜の正反対の要素を組み合わせているの。

変装することでカモフラージュできるけれど、逆に目立つことでもある。だから、目立たないようにするにはどうするかに発展させた。そこから “10代の不安”みたいなキーワードも出てきて、ミニマルで控えめなデザインがある一方で、レイブやダンスといった音楽カルチャーを融合した。特に若い頃の洋服の選び方って、好きなバンドのTシャツをジーンズに合わせるなど、自分の個性を表現するものを着ていたと思うけど、大人になるにつれて、社会に合わせた服を着るようになるよね。周囲に溶け込むような控えめな服を着るよう、知らぬ間に世の中に強制されていくんだ。社会的な役割を演じるためにね。コレクションでは、そのバランスを表現できたと思う。自分は埋没したいのか?それとも若かった頃のように自分らしさを表現したいのか?その両方を見せているんだ。

現在のビジネスについても教えて。

今世界40アカウントで販売している。特にECでの売り上げが好調で「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」「エッセンス(SSENSE)」は強い卸先になっている。市場でいうとアメリカが一番大きくて、次にヨーロッパ。日本もいい取引先に出会うことができて、徐々に広がってきている。

私たちだけで運営する小さいブランドだから、焦って拡大するのではなく堅実に成長させていきたい。将来的には自社ECにも挑戦してみたいけれど、まだ自分たちで在庫を持つ段階ではないかな。

今後のブランドのプランを教えてほしい。

現在は、時間をかけてクリエイティブを構築していくことが大事だと思っている。発表した作品について満足しているけれど、語るべきストーリーがもっとある。今後もパリでのファッションショーを継続して、ブランドの世界観も伝えていきたい。

19-20年秋冬にデビューには新たな試みとしてレザーのハンドバッグを作ったわ。今後は「カイダン・エディションズ」の定番として、トレードマークみたいになったらうれしい。将来的にはジュエリーやメンズウエア、シューズも視野に入れている。

憧れのデザイナーは?

僕はやっぱりフィービー・ファイロ。「セリーヌ」で彼女に教わったことが僕の糧になっていると感じる。実はフィービーとは近所に暮らしていて、よく姿を見かけるんだ。今後、彼女がどう業界にカムバックするか楽しみだよね。

私は「ヴェルサーチェ(VERSACE)」創業者のジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)。彼の1990年代のコレクションのプリントや色使いに衝撃を受けたから、ずっと憧れの存在ね。

今2人がハマっていることは?

僕は、「セリーヌ」を離れた頃から仏教の禅に夢中になって瞑想をするようになったこと。今はブランドのことで時間がないけれど、レアと2人で旅行をするのも好き。新しいものを見たり、経験したりすることが僕らの栄養になっていると思う。

ありふれているけれど、私はアートや映画、音楽が欠かせないかな。食事と同じくらい必要不可欠なもの。東京では根津美術館、原美術館、ワコウ・ワークス・オブ・アートに行ったわ。

「モンクレール」の新プロジェクトの全貌公開 藤原ヒロシら8人の個性が光る8つのコレクション

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モンクレール Tシャツ コピー、ミラノ・ファッション・ウイークのトップバッターとして大規模なプレゼンテーションを行い、新プロジェクト「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」の全貌を公開した。同プロジェクトの目的は、さまざまなクリエイターとの継続的なコラボレーションによるプロダクトを軸に、独創性と多様性を探求すること。世界で活躍する8人を起用し、それぞれが手掛ける8つのラインのファースト・コレクションとなる2018-19年秋冬コレクションを一斉にお披露目した。

会場となったパラッツォ・デッレ・シンティッレ(PALAZZO DELLE SCINTILLE)には、コレクションごとに銀色の幕で覆われた巨大なテントのような空間を用意し、その中でそれぞれの異なる世界観を表現。入口の前で来場者が行列するアミューズメントパークのような演出は期待感を煽った。

今回発表されたコレクションは、「モンクレール」のアイデンティティーと各々の個性やシグネチャーのデザインを掛け合わせているのが特徴だ。“1 モンクレール ピエールパオロ ピッチョーリ”は、フォームの美しさが際立つロングドレスやロングケープ、ロンググローブを提案。機能服として生まれたダウンウエアとは思えないほどエレガントだ。オールブラックとオールホワイトのスタイルと共に並べられたカラーブロッキングのコーディネートは、ピッチョーリならではの色彩感覚を感じさせる。

創業した1952年にちなんで名付けられた“2 モンクレール 1952”は、ブランドを象徴するクラシックアイテムをポップな色使いとグラフィック、拡大したロゴで現代的にアップデートした。

サンドロ・マンドリーノ(Sandro Mandrino)が手掛ける“3 モンクレール グルノーブル”は、レトロなフラワープリントやチェック柄の生地などを用いたスキーウエアやマウンテンウエアをラインアップ。床に寝転ぶ大勢のモデルを大きな鏡に映し出すことであたかも宙に浮いているかのように見せる演出は、「グルノーブル」らしいウィットに富んでいる。

“4 モンクレール シモーネ・ロシャ”は、ペチコートを穿いたビクトリアンな登山家をイメージ。彼女らしいパールやビーズの装飾をはじめ、ボリュームで遊ぶガーリーなシルエットやパフスリーブが、ダウンジャケットにフェミニニティーを加える。黒、赤、ベビーピンクといったカラーパレットはも自身のブランドで好んで使っている色だ。

“5 モンクレール クレイグ・グリーン”は、その圧倒的なインパクトが目を引いた。人の2倍以上はあろうかというボリューミーなダウンウエアをロープ状のダウンやラバーバンドでしぼり、独創的なシルエットを形成。そのデザインは、衣服と体や装いと生息地の対話を書き換えるという考えから生まれたという。

コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)で「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」を手掛ける二宮啓による“6 モンクレール ノワール ケイ ニノミヤ”は黒一色の世界。レザーをカットして作る花のパーツや、ひも状のパーツを編み込んだり輪飾りのようにつなげたりという“生地を縫う”以外の技法など、彼自身のブランドでも用いているアプローチをダウンに落とし込んだ。

日本で最も人気が出そうな藤原ヒロシの“7 モンクレール フラグメント ヒロシ・フジワラ”は、ダウンジャケットやベストからインナーにダウンを配したスタッフコート、ベースボールジャケット、モヘア調のノルディックニット、シャツ、スエット、バックパック、マウンテンブーツまで充実のラインアップ。背面には、藤原が好きだった歌の一節だという“TO THE SOUTH TO THE EAST TO THE WEST TO THE NORTH”や音楽とのつながりを感じさせる“BACKSTAGE”などのタイポグラフィーをあしらったり、袖や胸元に面ファスナーで取り外し可能なワッペンを付けたりして、カジュアルアイテムをアレンジした。

「パーム エンジェルス」を手掛ける傍ら「モンクレール」のアートディレクターも務めるフランチェスコ・ラガッツィ(Francesco Ragazzi)による“8 モンクレール パームエンジェルス”だけは、入り口付近にコンサート会場の売店のようなブースを2つ設置。商品を展示するかのように天井からアイテムを吊り下げ、来場者にお土産のTシャツを配った。コレクションは、薄手のダウンベストやフーディ、Tシャツ、ナイロンパーカ、トラックパンツなどスポーティーで若々しいムード。同プロジェクトを表す8つの窓を備えるビルのロゴマークやスローガンをデザインに取り入れた。

「ヴァレンティノ」が表参道の旗艦店をのチャリティーバッグも

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ヴァレンティノ」は7月2日に表参道ヒルズにオープンする東京初の旗艦店を関係者に公開した。売り場面積467平方メートルで、2層構成の店舗になる。ストアコンセプトには英国人建築家のデイヴィッド・チッパーフィールドとともに、クリエイティブ・ディレクターを務めるマリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリが手掛けたものを採用した。パラッツォ(宮殿)の雰囲気を作り出すため、古いものと新しいものをミックス。1階と2階をつなぐ大理石の柱をはじめ、グレーを基調としたテラゾー(人造大理石)や、真ちゅう、オーク、ガラス、ガラスマーブルを用い、ラグジュアリーでありながら温かみのある空間に仕上げている。また、ガラスのファサードからは自然光が差し込む。

1階にはウィメンズのコレクション、2階にはメンズのコレクションをウエアからバッグ、シューズ、アクセサリーまで幅広くそろえる。両フロアでは、ベーシックなアイテムにロックスタッズを飾ったカプセルコレクション”ロックスタッズ アンタイトルド”も扱う。また、2階にはジーンズのメード・トゥ・メジャーのサービスを提供するコーナーも常設する。

オープンを記念し、限定アイテムも登場する。注目は、2016年4月に発生した熊本地震を受けて制作されたキャンバストート。日本の帆布を用い、アイコニックなスタッズをハンドルの付け根にあしらった。価格は1万5000円で300個限定。売り上げは全額、被災者支援のために寄付される。また、ウィメンズでは、アンティークゴールドのロックスタッズと赤、緑、黒、白のストーンの装飾が印象的な”ロックスタッド ローリング”の限定色ホワイトを提案。トートバッグ2サイズと長財布を用意する。メンズでは、スニーカー”ロックランナー”の日本限定モデルであるオールホワイトを先行発売する。

「アーペーセー」現役スタッフが手掛ける異色の仏ストリートブランド「ロイヤルズ オンリー」

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パリ発のストリートブランド「ロイヤルズ オンリー(LOYALS ONLY)」は4月14日まで、セレクトショップのスーパーAマーケット(SUPER A MARKET)ニュウマン新宿店でポップアップストアを開催中だ。6日の13~15時にはデザイナーのロメイン・ボッシュ・アンドレス(Romain Bosch Andres)も来店する。

ブランド名は、スケートやサーフカルチャーに焦点を当てた米映画「ロード・オブ・ドッグタウン」内に出てくる看板の“ロコ・オンリー(地元人のみ)”という文字が由来だ。「身の回りのコミュニティーのみんなを他と差別化できるものにしたかった」と語る。コミュニティーは徐々に広がり、2019-20年秋冬シーズンにはパリメンズでランウエイショーを行う「アンドレア・クルーズ(ANDREA CREWS)」とコラボレーションしたキャップを制作した。

アイテムを全てハンドプリントしていることも同ブランドの特徴だ。「ブランドを始めたころ、資金力がないということもあってグラフィックを自分でプリントしていたが、結果的には新作の実験など、自由なアイテム制作が可能になった」と語る。

グラフィックがメインのストリートブランドは現在、アメリカ・ロサンゼルスを中心に数多く誕生しており、群雄割拠の様相を呈している。そんな中での「ロイヤルズ オンリー」の持ち味はフランス流に解釈したアメリカンカルチャーを、グラフィックに落としこんでいる点だ。「フランス人なら誰もが知っているものや、自分がパリで撮った写真からインスピレーションを受け、デザインをしている。フランス人でないと完全に理解するのは難しいかもしれないが(笑)、純粋な“パリジャン”のストリートブランドだ」。

今後は「ブランドの認知を上げ、販路を拡大したい」と語る。「彼女や友人などにはじまり、一緒に仕事をしたスタイリストなど、自分の身の回りからブランドのコミュニティーが徐々に広がってきた。いつかはシューズメーカーやシューズデザイナーとコラボし、自分の大好きなスニーカーを手掛けてみたい」。

クリエーターズ トウキョウのメンバー「キディル」のパリコレを支えた産地コラボ

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1984年にオンワード樫山が創設した「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」のプロ部門(以下、ファッション大賞)に入賞した若手デザイナーたちのユニット「クリエーターズ トウキョウ(CREATORS TOKYO)」の所属ブランドと、彼らのモノ作りを支える人々との対話。1回目の「クロマ(CHLOMA)」に続いて2回目に登場するのは、末安弘明が手掛ける「キディル(KIDILL)」と桐生整染商事。

「キディル」は2017年に「ファッション大賞」と、同賞の審査で最高得点を獲得したブランドに贈られる東京都知事賞も受賞した。そして今年1月、19-20年秋冬コレクションを初めてパリで発表した。「クリエーターズ トウキョウ」のブランドに向けた支援の1つである素材開発のサポート“産地コラボレーション支援”を受けて、全国の産地に精通した糸編の宮浦晋哉代表のコーディネートにより桐生整染商事と出合った。デザイナーとテキスタイルデザイナーがイメージを共有し、一緒にモノ作りをしていくことについて聞いた。

―今年1月に19-20年秋冬コレクションをパリで発表した。その直前のあるインタビューの中での「今しかない!」という言葉が印象的だった。

末安弘明「キディル」デザイナー(以下、末安):17年6月に「ファッション大賞」に入賞できたことが本当の意味で始まりでしたね。同時に東京都知事賞もいただいて各方面にご紹介いただき、注目されました。同年10月の「アマゾン ファッション ウィーク東京」期間中に、入賞した複数ブランドによるジョイントショーが渋谷ヒカリエで行われたのですが、そのとき、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の店舗やバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)のバイヤーに見てほしくて自分でインビテーションを出したんです。そうしたらバイヤーの方々が本当に来てくれました。ショーを見た後で展示会にも来てくださって、その後、「コム デ ギャルソン」で取り扱いが始まりました。「ファッション大賞」を受賞したことは、ブランドPRのツールとして素晴らしい役割を果たしてくれたと感じます。だから逆に「今しかない!」と思ったんです。今しっかりと動かないと逃してしまう!って思って、頑張りました。結果、予想を上回るたくさんのことをつかめたと実感しています。

もちろん取り扱いがスタートしても、その後がもっと大切ですが。ある百貨店の担当者には「消化率100%で、セールまで服が残っていなかった」とうれしい報告をいただいています。ホッとしましたね。本当によかったです。「ファッション大賞」の支援がなかったらパリにも行かなかったと思います。

―“産地コラボレーション支援”を受けて19-20年秋冬コレクションの生地を製作するにあたって、コーディネーターの宮浦氏にはまず何を伝えた?桐生整染商事の川上由綺テキスタイルデザイナーとの出会いは?

それまで愛用していた海外の生地は、自分がいいと思う色が廃番になってしまったんです。そしてそれ以前に、海外の生地は納期が遅すぎるんです。3~4カ月待たないと届かなくて、それでは商品のデリバリーが始まってしまう。そういったことも含めて、なんとか国内生産にシフトすることができないかと宮浦さんに相談しました。作りたい生地のイメージを伝えると、それなら桐生産地がいいと言われて桐生整染商事を紹介していただきました。新作だけでなく、すでに進行していた春夏商品の量産分の生地も急きょお願いして制作してもらったんです。短い納期で対応してもらって、感謝しかありません!

川上由綺・桐生整染商事テキスタイルデザイナー(以下、川上):私は今回のお仕事で初めて、生地の経糸つなぎを全部1人でやったんです。合計6柄をオーダーいただいたのですが、同じ幅で柄を替えてといった経験はなかなかできないので、ものすごいトレーニングになりました。そういう機会でもないと、なかなか技術を覚えられないので貴重な経験でした。

本当に大変な作業をお願いしました。

太めで、あまりやっかいな糸ではなかったのもよかったです。仕上がったら、自分も一歩前進できたと感じました。やはりブランドから注文をいただいても、いつも新しい経験ができるわけではないのでありがたい企画でした。しかも量も結構あって、今どきなかなかあの量を注文される方はいないと思うのですが…。

そういう話を聞けるとブランドとしてうれしいです。当初、チェック柄の服をいっぱい作ろうと思っていたんです。でも途中で方向を変えて、マルチ柄もかわいいなあ、なんて思ったので。

なんというか、全ての行動に男気があると思います。

代金も速攻で振り込みましたよ!部活みたいですね。「オッス!」みたいな(笑)。

そういう反応の早さや計画性とかを感じると、自然に信頼関係が生まれますよね。会社側の対応もスムーズになっていって、全てよくなっていくわけです。産地と付き合うときには人間関係がとても重要なポイントになるので。末安さんは大らかな対応も好印象です。

ヴァンズ」が人気スニーカーを巡ってアイルランド発のファストファッション企業プライマークと訴訟に

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2019年もデザインの模倣や労働環境問題など、さまざまトラブルが噴出し、訴訟に発展したケースも多かった。法令遵守の意識が高まる中、国内外でファッションローと呼ばれる法概念が浸透しようとしている。

日本初の解説書「ファッションロー」(勁草書房)によると、ファッションローとは、「ファッションデザイナーやファッション産業に関わる知的財産法、契約法、会社法、商法、不動産法、労働法、広告法、国際取引法、関税法等を含む法領域の総称」を指すという。範囲は広いが、最低限度の法知識を持つことは、職種を問わず円滑なビジネスのために必要だ。

そこで、2019年にの記事の中から、話題となったファッション業界の訴訟をまとめてみた。あわせて、SNSをにぎわせた疑惑の騒動の他、業界人をサポートする弁護士などの活動を紹介する。

【2019年話題になったファッション業界の訴訟まとめ】

「カルティエ」 vs 米百貨店サックスフィフスアベニュー改装に伴う移設問題で訴訟合戦に
「カルティエ」が地下フロアの移設に反対
「リモデルしても『カルティエ』の場所は変わらないと言われた」
サックスは「『カルティエ』の移設拒否で損害発生」

日本発「ザリラクス」が巨大SPAブランド「ザラ」に勝訴「ザラ」がコートの形態を模倣
「ザラ」が「ザリラクス」のコートの形態を模倣、販売
「継続可能なブランド作りを心掛けないければいけない」
「非意図的かつ特殊な事例から責任をもって謙虚に学ぶ」

「ルイヴィトン」がパロディ商品を巡って日本の「ジャンクマニア」に勝訴
訴訟相手は日本の業者
賠償金額は170万円
双方のコメントは得られず

「シャネル」がラグジュアリー中古品販売サイトを模倣品販売の疑いで提訴サイト側は「事実無根」と反論
訴えられたのはザリアルリアル
「シャネル」は「模倣品を販売している」と主張
中古品販売サイト側は「傍若無人な訴え」と反論

「ルブタン」のレッドソール商標権侵害訴訟商標の有効性については「完全勝訴」
2012年にオランダのシューズチェーンを提訴
「ルブタン」の商標は有効と判断
次は商標権を侵害しているかどうかを争う

グッチ対ゲス商標権侵害訴訟9年にわたる訴訟に終止符
和解が成立
伊仏中の訴訟は終結
アメリカではゲスに470万ドルの賠償支払い命令

「プーマ」にロゴ使用を差し止められた「フィリップ プレイン」デザイナーがSNSで怒りの反論
2017年9月にドイツで使用差し止めの仮処分
「プーマ」は友好的解決を模索
「フィリップ プレイン」デザイナーは徹底抗戦の構え

エディ vs ケリング訴訟は二審もエディに軍配ケリングに12億円の支払いを命令
ケリングは不服申し立てを行う予定
ケリングは「契約破棄はエディからの申し出だった」と主張
一審もエディの勝訴

人気モデルのアジョアアボアーが前所属事務所を訴える約2000万円の賃金未払いを主張
移籍問題で前事務所と現事務所が訴訟に
前事務所は支払い義務を否定
前事務所の代理人のコメントは得られず

ブルースウェーバーが新たに男性モデル5人からセクハラで訴えられるウェーバー側は反訴の準備中か
モデルらは「性的人身売買や性的虐待の被害にあった」と主張
ウェーバーの代理人は「事実無根」と反論
別のモデルともセクハラを巡って係争中

「カルティエ」 vs 米百貨店サックスフィフスアベニュー改装に伴う移設問題で訴訟合戦に
「カルティエ」が地下フロアの移設に反対
「リモデルしても『カルティエ』の場所は変わらないと言われた」
サックスは「『カルティエ』の移設拒否で損害発生」

日本発「ザリラクス」が巨大SPAブランド「ザラ」に勝訴「ザラ」がコートの形態を模倣
「ザラ」が「ザリラクス」のコートの形態を模倣、販売
「継続可能なブランド作りを心掛けないければいけない」
「非意図的かつ特殊な事例から責任をもって謙虚に学ぶ」

SNSが発端となって訴訟や炎上騒動に発展することも少なくない。最近では、インフルエンサーの「ダイエット プラダ(Diet PRADA)」によるSNS上での指摘が追い討ちをかけ、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」が中国市場を失いかねない事態に追い込まれたように、SNSの影響力は今やあなどれない。

「ヴィヴィアン」が最新コレクションのデザイン無断流用をインスタで謝罪
4日、公式アカウントにアップ
「ルイーズ グレイ」のデザインを無断で
700のコメントは多くが手厳しい

「ロエベ」ジョナサン vs 「ダイエット プラダ」!?SNSの攻防戦
事件はインフルエンサーのインスタで判明
スタイリストが「ロエベ」を糾弾
ジョナサンの対応に拍手

H&Mのグラフィティ無断使用問題が激化謝罪後もSNS批判の嵐カウズも投稿
H&Mが無断でグラフィティを背に広告を撮影
当初は「グラフィティは著作権で守られない」などと主張
SNSで批判相次ぎ、訴訟取り下げ陳謝

「ヴェトモン」が「ヴィーロン」のデザインを盗用?エイサップバリが指摘
問題となっているのは迷彩柄のパンツ
似ているもののディテールに違いあり?
「ヴェトモン」からはコメントなし

「ギャルソン」の最新コレクション、増田セバスチャンが自身の作品との類似性を指摘
1月18日付のブログで指摘
SNSで話題に
篠原ともえや大森靖子もコメント

「ヴィヴィアン」が最新コレクションのデザイン無断流用をインスタで謝罪
4日、公式アカウントにアップ
「ルイーズ グレイ」のデザインを無断で
700のコメントは多くが手厳しい

「ロエベ」ジョナサン vs 「ダイエット プラダ」!?SNSの攻防戦
事件はインフルエンサーのインスタで判明
スタイリストが「ロエベ」を糾弾
ジョナサンの対応に拍手

【氾濫する偽物を逆手にとった戦略も】
上で見た通り、ファッション業界における訴訟や疑惑、炎上騒ぎは後を絶たない。一方でブランド側が、コピー商品が蔓延する現状を逆手に取ったマーケティングを行うこともある。“パロディー”も業界ではよく見る手法だ。

「イケア」バッグのパロディーがバカ売れパリへの切符を手にしたLA発ストリートブランド「ノーウッド」とは?
カニエやミーゴスらも顧客
日本でもポップアップを開催か
パロディーフーディーは約1万5000円

「ジョーダン」と「ユニオン」がフリマで新作コラボ“エア ジョーダン 1”を密かに販売
全米最大規模のフリマに匿名で出店し、販売
その模様をおさめた映像を公開
ショーンウェザースプーンは偽物だと疑う

本物?偽物?「ディーゼル」が「デイゼル」をNYにオープン
2月8日からオープン
偽物販売で有名なカナルストリ「ヴァンズ(VANS)」と親会社のVFコープ(VF CORP.)は、アイルランド発のファストファッション企業プライマーク(PRIMARK)のスニーカーが「ヴァンズ」に似ているなどとして同社を相手取り、商標権侵害、不正競争、虚偽広告でニューヨーク州連邦裁判所に提訴した。

訴状などによると、プライマークのスニーカー“スケーター ロウ トップス(SKATER LOW TOPS)”が、「ヴァンズ」で最も人気のあるスニーカーの一つ“オールドスクール(OLD SKOOL)”に使用している商標“サイドストライプ”とワッフルパターンのソールに類似したデザインを用いていると原告は主張する。“スケーター ロウ トップス”という名称も、「ヴァンズ」で人気の“スケート ハイ(SK8-HI)”スニーカーを想起させるという。原告は、「“サイドストライプ”は遠目から見ても消費者が『ヴァンズ』の商品だと認識する。プライマークのスニーカーは、消費者が『ヴァンズ』の製品と混同するよう計算して作られている。事実、消費者はソーシャルメディア上で当該商品を“fake Vans(「ヴァンズ」の偽物)”と指摘し始めている」と主張する。

プライマークからはコメントを得られなかった。

原告はプライマークが2017年夏ごろから「ヴァンズ」のデザインに酷似したスニーカーを英国で販売していたことを確認し、当該商品の販売中止を求めた。18年1月には販売中止を確認したが、その後プライマークが米国で当該スニーカーを販売していることを確認し、訴訟に至ったという。
「全て“偽物”っぽく作った“別物”」

「シュプリーム」がロゴをパロディーした養豚企業、問題のアイテムを使用しルックを撮影
2019-19年秋冬コレクションで登場したキャップ
1959年創業の米大手養豚企業がツイッターで反応
コラボレーションが実現か?

「イケア」バッグのパロディーがバカ売れパリへの切符を手にしたLA発ストリートブランド「ノーウッド」とは?
カニエやミーゴスらも顧客
日本でもポップアップを開催か
パロディーフーディーは約1万5000円

「ジョーダン」と「ユニオン」がフリマで新作コラボ“エア ジョーダン 1”を密かに販売
全米最大規模のフリマに匿名で出店し、販売
その模様をおさめた映像を公開
ショーンウェザースプーンは偽物だと疑う

【ファッション業界をサポートする法律家たち】
複雑な法解釈に頭を悩ませている業界人もいるのではないだろうか。そんな業界人に手を差し伸べるファッションローに精通した法律家を一部紹介したい。彼らは無料の法律相談を設けるなど、門戸を広く開いている。ファッションローを解説するイベントや弁護士らによる講習会など、現在では数多くのファッションロー関連イベントが企画されている。また、「WWDジャパン」は毎月、ファッションローを専門とする法律家を招く「ファッションロー相談所」を連載している。

“ファッションロー”を学ぶスパイラルで全5回の連続講座開催
ファッションに関する講座を企画するファッション スタディーズ(FASHIONSTUDIES)が開催した連続セミナー「Fashion Biz Study ファッションローの基礎」。5~9月の期間、5回にわたって商標法、意匠法著作権法、特許法などファッションローの基礎について講義した。

ファッションと法律の架け橋ファッション専門の弁護士集団「ファッション&ロー」に聞く
労働問題や模倣品問題など、ファッション業界を取り巻くトラブルは年々増えている。またトラブル増加に伴い、ファッション業界に関連する法律を総称する“ファッションロー”という概念が日本に浸透し始め、ファッションローに携わる専門家も増えている。弁護士を中心にファッションローに関するセミナーの開催や無料法律相談などを実施する専門家集団「ファッション&ロー(FASHION & LAW)」もその一つだ。彼らは芸術や文化に関するサポート活動を行う非営利団体「アーツ&ロー(ARTS & LAW)」に所属する弁護士たちがファッションローに特化することを目指して結成したチームだ。彼らにファッション業界の現状を聞くと、「あらゆる人が同じようなことで困っていて、まずは弁護士に“相談する”という方法があることを知ってほしい」と口をそろえて語る。

頑張った自分に2019“ご褒美”ギフト

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1年を振り返って良いことも悪いこともあったけれど、頑張った自分にご褒美を贈りたい。2017年を締めくくるのにふさわしいぜいたくなギフトアイテムで、気分を盛り上げてみるのもホリデーシーズンの楽しみだ。そこでディオールプラダグッチロエベステラ マッカートニーの5ブランドから、計14アイテムをピックアップした。

クリスチャン・ディオールが愛用していた、スターモチーフのチャームから着想を得た“スターズ コレクション”。冬シーズンにぴったりの小さな星をちりばめたデザインのスモールレザーグッズがそろう。

プラダの伝統的な素材のひとつ”サフィアーノ”カーフ(牛革)を使用した財布と遊び心あるチャームがお目見え。両アイテムにあしらったゴールドのディテールも魅力の1つ。リアルファーを使ったアイコン的なロボットモチーフのキーチャームは、バッグに忍ばせたくなる小さなアクセサリーだ。

グッチからは大きなクリスタルがポイントのアイテムをラインアップ。ダブルGモチーフを用いたショルダーバッグとキーチェーンに加え、ベルベット素材のラグジュアリーなスリッパシューズも登場。普段のコーディネートに取り入れてより華やかな印象に。

19世紀イギリスのデザイナー、ウィリアム・モリス(William Morris)の作品にヒントを得たバッグは、アートスピリット溢れるボタニカルな柄が特徴的。鮮やかなオレンジが差し色となって目に留まる。

2018年春夏から新しく登場する“ステラ スターバッグ”は、キルティングパターンにのせた真鍮の星のモチーフがポイント。メタリックオリーブのショルダーバッグにはタッセルが付いて、ミニサイズでも華やかなデザインに仕上がっている。