ヴァレンティノのクリスマスに向けた新作

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ヴァレンティノ(VALENTINO)から「パーティーコレクション(THE PARTY COLLECTION)」が登場。ウィメンズ&メンズのウェアやバッグを発売する。

クリスマスに向けた新作コレクション

「パーティーコレクション」は、クリスマスなど年末の祝祭シーズンに向けたコレクション。シルバーリボンやスパンコールといった綺羅びやかな装飾を施した華やかなアイテムを展開する。

スパンコールのロゴ入りTシャツ

たとえばウィメンズの白Tシャツには、アイコニックなヴァレンティノのロゴをカラフルなスパンコールで表現。1973年のアーカイブパターンを用いたニットには、シルバーカラーの繊維を用いてリュクスなムードを纏わせた。

また、ヴァレンティノ ガラヴァーニのバッグ・アクセサリー・シューズも、クリスマスプレゼントにぴったりな特別感溢れるデザインで登場。

“スタッズ”輝くキルティングバッグ

ウィメンズの注目は、スタッズが輝くミニサイズのキルティングバッグ。取り外し可能なレザーストラップとチェーンストラップにより3WAYで楽しむことができ、カラーはピンク、ブラック、アイボリーが揃う。

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こんなマザーズバッグが揃っています

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プチプラで機能的! 手頃なマザーズバッグが揃っています。
主婦・ママに大人気のカタログ通販ブランドで、マタニティやマザーズバッグなど育児グッズも豊富。どれも機能的でお値段はリーズナブル。節約したいママは絶対に外せないブランドです。
おすすめはベルメゾンに載ってた無地で5wayかな。肩から下げたときに胸の前で止めるから屈んだときにおしり側から前にどーんって下がってくることがない。

ディオール トートバッグ 偽物 見分け方

発売と同時に超売れている人気の5WAYマザーズバッグ。
歩きながらでも簡単に掛け方を変えられる独自特許のループ状ベルトとパットを採用!。防犯性と利便性を考慮しているのもポイントです。

とにかく荷物がたくさん入る!軽くて丈夫なポリエステル素材のマザーズトートバッグ。
持ち手が長めなのでそのまま肩にもかけられ、ショルダーを付ければ斜め掛けもOK。ベビーとのお出かけやママの普段使いはもちろん、旅行にも重宝するたっぷり容量もうれしい。

ママ&パパで兼用できるユニセックスなマザーズリュック。
がま口タイプで大きく開き、中が見やすく出し入れもラク!口のフチ部分にワイヤーを通した仕様で形崩れしにくいのも魅力です

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こんなキーケースが人気です

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仕事もプライベートもデキる女へ。クールビューティーを演出するエレガントモードなプラダのキーケース。
ブームの反動から日本ではここしばらく落ち着いたいましたが、ここ最近再び人気を取りもどし以前のような賑わいを見せているプラダ。
流行や他人の考えに左右されない「モードなスタイルを貫く」姿勢はアイテムにも受け継がれています。

こんなキーケースが人気です♡

プラダ1

これ欲しい♪65【サフィアーノカーフ ロゴプレート】
最高クラスの牛革に繊細な型押しをした「サフィアーノカーフ」のキーケース。
硬質な革に仕上がっているのでキズや汚れに強く、デイリーユースも安心して使えます。デザインはゴールドロゴのみ、というシンプルさが凛としていて素敵です。


プラダ2

これ欲しい♪174【ラウンドジップ】
高級財布のようなラウンドジップ型のキーケース。
通常よりもひと回り大きい優美な横長シルエットは、大きめの鍵、車の鍵などを入れておくことができます。素材は上記と同じサフィアーノカーフです。


プラダ3

これ欲しい♪25【リボン】
イタリア語で蝶結びを意味する「フィオッコリボン」を中央にあしらったキーケース。
リボンは立体的に作られており、プラダの中では1番可愛らしいデザイン。スイート過ぎず大人でも似合います。

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英国と日本を行き来するファッションPRが実現した理想の働き方と暮らし方

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オーストラリア出身で、PR会社CPR トウキョウ(CPR TOKYO)を率いるニコル・バグワナ(Nicole Bargwanna)代表は2017年12月、起業家ビザを取得して家族と共にイギリスに移住した。現在暮らすのは、ロンドン近郊のケント州にあるセブノークスという街。日本への留学を経て20年以上日本でキャリアを築いてきた彼女は、オフィスを構える東京を離れることに不安はなかっただろうか?移住を決めた理由から、イギリスと日本を行き来する現在の働き方やライフスタイルまでを聞いた。

ーまずはバックグラウンドを聞きたいのですが、そもそも日本に来たきっかけは?

17歳の時に地元のロータリークラブの留学制度を使って日本を訪れたのがきっかけで、東京の学習院女子高等科で1年間学びました。それまでフランス語を勉強していたのでフランスに行きたかったのですが、母から「こういう機会じゃないと行けない国に行ったら?」と言われたこともあり、日本を選びました。実は子どもの頃に住んでいた家の向かいが大阪のウール関連企業の社宅で、高校教師をしていた母は英語が得意でない駐在員の奥さんにボランティアで英会話のレッスンをしていたんです。なので日本人の気質を知っていたし、娘を日本に送り出す方が安心だったのかもしれないですね。それに当時、オーストラリアへの日本人観光客が増えていたにもかかわらず、日本語を話せる現地人は少なくて、将来的に生かせるだろういうこともありました。

いいえ、まったく!でも日本では2カ月ごとにホストファミリーが代わるシステムで、途中からは英語を話せない家庭だったので、頑張って話すようにしていました。幸い、学校で私ともう1人の留学生のためのプライベートレッスンを受けることもでき、その間に基本的な日本語を習得しましたね。今のようにインターネットも普及していなかったので、オーストラリアにいる家族や友達とのコミュニケーションは、手紙のやりとりやクリスマスなど特別な日の国際電話くらい。日本で友達を作らないと本当に孤独になってしまうので、一生懸命でした。そして、1年間の滞在を終えて帰国し、オーストラリア国立大学でアジア学とアートキュレーションを専攻しました。在学中に1年間千葉大学に留学した後に卒業したのですが、“社会人”として日本で暮らしてみたいという気持ちがあり、日本に戻ってくることにしました。最初は2〜3年でオーストラリアに戻るつもりだったのですが、いろいろな機会に恵まれて、気づけば20年ほど日本で働いていましたね。

いいえ。最初は、オーストラリアの新聞に求人広告が出ていた岡山の企業に入社し、ホームページの翻訳などを担当していました。当時の岡山にはそんなに外国人も多くなかったので、かなり浮いていましたよ(笑)。それに学生時代からの知り合いは皆東京にいたので、上京することにしました。そこでまず勤めたのはテレビ番組の制作会社で、そのインターネット部門で日本に住む外国人向けのオンラインメディア制作に携わりました。その後縁があり、オーストラリアの大手インターネットサービス企業の東京支店設立に関わることに。マーケティング部署でファッション企業のクライアントと一緒にプロジェクトを行ったことがきっかけで、ファッション業界に興味を持つようになりました。そして、関わる方法を模索していた時、友人からの紹介で「キュー(Q)」のPRとバイヤーの仕事を始め、3年間キャリアを積みました。その後入社したリステアではインターナショナル・コミュニケーションズ・ディレクターとして、マーケティングやブランディング、イベント企画、海外とのコミュニケーションなどに携わり、バレンシアガ・ジャパンの立ち上げにも関わりました。2年半勤めた後に独立して、2009年にPR会社としてCPRトウキョウを立ち上げました。

設立当初は1人でしたが、今はスタッフを雇うようになり責任の大きさを感じています。ですが、自分の会社だから融通が利くというのはありますね。実際立ち上げてから2人の子どもを出産して育児しながら働いていますし、私はオーストラリア人なのでクリスマスなどのホリデーはしっかり取りたい。だからこそ、メリハリを大切にするようにしています。それに今はパソコンがあればどこででも仕事ができますからね。仕事において一番大事にしているのはヒューマン・リレーションシップ。クライアントに対しても、スタッフに対しても、そこがうまくいかないとダメだと思います。

もともとヨーロッパ圏に住んでみたいという気持ちはずっとありましたが、私自身は日本でしか社会人として働いたことがなく、これまでの経験を生かして新しい場所でチャレンジしてみたかったというのが大きいですね。でも年を取ればとるほど動くのは難しくなるし、夫(香港出身カナダ育ちのフォトグラファー)も東京での生活が長くなってきて「別の場所に行くのもいいんじゃない?」という話をしていて。手遅れになる前にと決心しました。妹家族がイギリスに住んでいるということにも後押しされましたね。そもそも移住を考え始めたのは2011年の東日本大震災の後だったのですが、実現するためには会社の状態が安定していることが絶対条件でした。東京のオフィスを閉めるつもりはありませんでしたから。そして、ちょうどイギリスのクライアントも増え、社内の新しいチーム体制が整ったのを機に、本格的に動き出しました。

ーイギリスのビザ取得は大変だと思いますが、どうでしたか?

そうですね。いざ申請となると、たくさんの書類をそろえないといけなかったですし、かなりの時間も要して大変でした。半年以上はかかりましたね。ただ、日本でもこれまでにビザ申請を何度もしていたので、普通の人よりは慣れていたと言えると思います(笑)。そして、いろんな方の協力もあって無事起業家ビザを取得し、2017年12月に移住しました。

ーなぜロンドンではなく、セブノークスにしたのでしょうか?

もともとはロンドンを考えていましたが、実は妹家族がセブノークスに住んでいて、移住前に何度かトライアルで泊まりに行ったときに気に入ったんです。私にとっては、近くに家族がいるというのが理想的でしたね。それに実際、ロンドンブリッジ駅までは電車で約20分とアクセスも良くて。ロンドン市内に住んだら東京と変わらないような物件しか借りられませんが、セブノークスなら一軒家に住んで、自然に近いカントリーライフスタイルが送れるというのは非常に魅力的でした。自分が田舎で育ったので子どもにも小さいうちにそういう環境を味わってほしいと願っていましたし、せっかく移住するのであればクオリティー・オブ・ライフを上げたいという思いがありました。

ーもう 1年以上が経ちましたが、実際移住してみてどうですか?働き方の変化は?

全く後悔はないですね。ただ、生まれ育ったオーストラリアよりも長い年月を日本で過ごしてきたので、今でも日本のことは大好き。イギリスに住みながら日本に定期的に戻れるような働き方を実現したくて、3カ月に1回は1週間から10日間ほど日本に出張しています。もともと日常のプレス業務は基本的にスタッフに任せて、私は戦略やプランニングなどを担っているので、仕事内容に大きな変化はありません。変わったのは、東京のオフィスと毎日電話会議をすることくらいでしょうか。あと、週2~3回はクライアントとの打ち合わせなどでロンドンに行きます。自分が東京にいないということについては信頼できるスタッフがいるので心配していませんし、全員が海外在住経験のあるスタッフだから理解してくれている部分も多いと思います。

メリットは、より密なコミュニケーションで深い関係性が築けること。やはりすぐに現地でミーティングやブレインストーミングをできるのはクライアントにとっても安心感がありますし、日ごろから実際に会って話すことができる距離感というのが他社との違いになっていると思います。また、PRの枠を超えてもっと深い仕事をすることができて、商品開発などより早い段階から関わっていくことができます。実際、「スマイソン」ではPRだけでなく日本市場向けのコンサルティングも行っています。パソコンがあればどこでも仕事ができる時代なのでデメリットは特に思いつかないのですが、つらいと言えば日本時間の会議に合わせて朝早く起きることくらい。時差だけはどうにもできませんからね(笑)。

ファッションはもちろん一生大好きですが、年を取るにつれて自分の暮らす空間に対する興味が高くなってきて。そこで3年ほど前から日本に住むデザインエディターの友人と構想やリサーチを始め、移住するタイミングでCPRとは別にインテリアビジネスを手掛けるNiMiプロジェクツを立ち上げました。最初はオンラインストアだけから始めようと思っていたのですが、たまたま子どもが通っている学校の近くに築400年くらいの物件を見つけて。オフィススペースも必要でしたし、空間やロケーションをとても気に入ったので、オフィス兼ショップとして2018年9月にオープンしました。日本の職人さんや若いデザイナーを応援したいという思いもあり、まだあまり知られていないような日本のプロダクトだけを扱っています。

ー最後に今後の目標を教えてください。

イギリスやヨーロッパのクライアントを増やしていきたいし、新たなチャレンジにもオープンな姿勢でいたいですね。具体的にはPRだけではなく、日本市場向けのコンサルティングやビジネスデベロップメントにも携わっていきたい。海外を拠点にしているからこそできることもたくさんあると思いますし、久しぶりにすごくワクワクしています。CPRとしての理想は、東京のスタッフも皆、日本と海外を行ったり来たりできるような真のインターナショナルな環境を作ること。個人的には、インテリアのお店も本格的に取り組んでいきます。会社としても、個人としても、可能性を探求していきたいですね。

ブランド名は日本映画から フィービー派の「カイダン・エディションズ」

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ロンドン発の「カイダン・エディションズ(KWAIDAN EDITIONS)」は、カルトカルチャーを着想源にした世界観が持ち味の一風変わった若手ブランドだ。名前の“カイダン”は日本語の“怪談”に由来しており、コレクションでは映画の悪役やスパイからヒントを得た斬新なアプローチが面白い。

デザイナーは、ベトナム系アメリカ人の夫のハン・ラー(Hung La)とフランス人の妻のレア・ディックリー(Lea Dickely)の夫妻。ハンはニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)とアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)時代の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」やフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の「セリーヌ(CELINE)」でウィメンズデザイナーを務め、レアは「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」でテキスタイルを担当した。2人が生み出す独特なストーリーと、メゾンで培った技術を生かしたテキスタイルや緻密なテーラードを融合したデザインは、プレスやバイヤーからの評価も上々だ。

4月中旬には東京・表参道のセレクトショップ、アディッション アデライデ(ADDITION ADELAIDE)で開催したインスタレーションに合わせて、ハンとレアの2人がそろって来日。2人の出会いから、少し不気味なインスピレーション源まで語ってもらった。

ブランド名に日本語の “怪談”を入れたのはなぜ?

ブランド名を決めるのはとても大変な作業だった。悩みに悩んで考えていたときに、数年前に見た小林正樹監督の映画「怪談」を思い出した。好きな作品だったし、響きもいい。不気味、異様なというダークな雰囲気を包括したような意味であり、私たち自身の中にあるゴースト(暗部)を見つめて、ダークな部分に目を凝らすと予想外のものや美しいものを生み出せるんじゃないかと思ったの。

怪談という言葉を調べていくうちに深くて美しい意味があることを知った。もともと中国で子どもを怖がらせるための民話が日本に伝わって、“怪談”と呼ばれるものになったんだ。19世紀後半に日本で活動したギリシャ出身の作家ラフカディオ・ハーン(小泉八雲/Lafcadio Hearn)が、短編集「怪談」を書き、西洋に広げたということも知った。その時代を超えて受け継がれていく“怪談”に、僕らのブランドが新たな意味を加えていくというのも面白いと感じた。

ブランド名にデザイナーの本名を冠するブランドも多いが、そのアイデアもあった?

試してはみたけど、ピンとこなかったよね。

僕らは匿名でいいと思ったし、ブランド名はもっと大きな抱負を持つべきだと思ったんだ。デザイナーが誰かということより、もっとブランドの中身を詩的に表現したものにしたいと思っていた。

2人の出会いはアントワープ王立芸術アカデミー在学中だったと聞いたが、お互いの第一印象を覚えている?

僕は最初からレアの生み出す作品に惹かれていたんだ。ミステリアスでダークで、とても詩的で、表現力豊かな作品だった。交際を始めたのは1年生の終わり頃だったから、お互いについてよく知るまで少し時間がかかったけどね。

第一印象は思い出せないかも……。何というか、ハンは学校では少し不良でクールな印象に見せようとしていたけど、私は「あなた、本当はそういう人じゃないでしょ?」って分かっていたんだと思う(笑)。だから、表面的な見た目とは違う優しくてスイートな面があるなと感じたのかな。

2人の初のデートでは映画「シャイニング」を見たと聞いたが、本当?

そう、面白い思い出だよね(笑)。食事に行って、家で映画でも見ようってなったとき、家にあったDVDフォルダを開いて「何を見ようか」って聞いたら、レアが「私、『シャイニング』が見たい!」って言って驚いた。

15年前の話だね。私はあの時に初めて「シャイニング」を見たんだけど、怖い映画だとは思わなくて、いい物語だと思ったの。私ちょっと変なのかもしれないけれど。

レアが「私はこれ見たい!」って断言したのが印象的だった。彼女は自分が欲しいものをよく分かっているし、自分の言葉に迷いがない。それから「シャイニング」は僕のお気に入りの映画になったね。僕ら夫婦をよく表していると思うんだ。

学生時代から一緒にブランドを立ち上げようと決めていた?

そんなこと一度も話したこともなかったし、考えたこともなかった。それぞれメゾンで経験を積んで、今から3年前くらいに初めてそういう話をして決めたこと。

2人とも有名なメゾンで経験を積んでいるが、それぞれ学んだものとは?

私が最も影響を受けたのは「リック・オウエンス」ね。リック本人を尊敬しているし、価値観やデザインの純粋さも素晴らしい。その他のブランドでの経験は、オフィスで働いたり人に指示された仕事を続けることが私には向いていないということが分かったから、そういう意味でよかった(笑)。その経験があって、自分でブランドを立ち上げようと思うようになったの。

僕はレアとは正反対で、社内で働くのは好きだったかな。チームのみんなで協力して得る達成感があった。特に一流ブランドのクオリティーや働き方を学ぶことができたし、生産工程も学ぶことができた。コレクションを作るには、素材を考えて工場に発注するなど、プロセスがあるということは学校では教えてもらえないこと。「バレンシアガ」と「セリーヌ」での経験はそれぞれ異なるけれど、クリエイティブ・ディレクターたちから学んだのは彼らの価値観がブランドを導くということ。そして僕らは今、価値観というか、“共通言語”を作り上げているところ。レアとの付き合いは長いけれど、「カイダン・エディションズ」をスタートする前は一緒に働いたことはなかったから、「これは好き」「これは嫌い」という判断基準を確認し合っている。

今、そのブランドの共通言語はどのぐらい完成しているの?

まだ道半ば。日々、新しいボキャブラリーを作っている感覚だね。

基礎作りには時間をかけていきたいと思うわ。今、若いブランドは一度に多くのことを期待されがちだけど、それは残念なことだと思う。ブランドはシーズンごとに成熟していって、さらに面白くなるもの。一度に全てを出してしまうと、「全部見たから、次を探そう」と飽きられてしまう。経験とともに個性やパーソナリティーも変化していくから、ブランドを長期的な展望で考えている。

ハンはアメリカ出身で、レアはフランス出身だが、ロンドンを拠点にしている理由は?

私は「アレキサンダー・マックイーン」での仕事のためにロンドンに引っ越してきて、ハンは「セリーヌ」のロンドンのアトリエで働くために移ったのがきっかけ。暮らしていくうちに居心地がよくて、そのまま拠点になったのよね。世界的なファッション都市だからビジネスを立ち上げるのにいい街だと思う。

ブレグジット(イギリスのEU離脱問題)が少し心配だね。まだどうなるか分からないけれど、外国人に対する扱いが後退する訳だからあまりいい感じはしないな。ナショナリズムの台頭はアメリカやフランスなど世界中で起きていることだけどね。それを除けば、ロンドンは大好き。

現在のチームの人数は?ブランドでのそれぞれ分担を教えて。

チームは僕ら2人を含めて5人。僕は主にビジネス面を見ていて、服のディテールから工場と話をしたりと、生産過程も担っている。

私は生地からデザイン全般で、ブランドストーリーを組み立てていく役割。でも最終的には全て共有していて、2人で何でも関わっている感じ。

現在店頭に並ぶ19年春夏コレクションはどのようなストーリーがあるの?

ドイツの1970年代のSF映画「あやつり糸の世界(World on a Wire)」を見たことから始まったわ。仮想世界についての物語で、70年代の当時、仮想現実がどうとらえられていたかを解釈するだけでも面白い。誰が本物の人間で誰がバーチャルなのかが分からないという、感覚もいいと思った。研究室で着るような殺菌消毒された制服や、冷たくて非人間的な雰囲気をデザインに反映している。

仮想現実というテーマは、フェイクニュースがあふれていて、何が本物なのか分からない現代にぴったりだと思った。服でブランドストーリーを伝えることは重要だけれど、僕らは空間で遊ぶのが好き。今回のインスタレーションでは、アディッション アデライデのコンクリート打ち放しの壁に、無菌のラボをイメージした白いタイルを重ねた什器と、ビンテージのテレビをディスプレーしたんだ。

最新の2019-20年秋冬はスパイをイメージしたコレクションが新鮮だった。

1970年代のサスペンス映画「カンバセーション 盗聴(The Conversation)」が着想源で、スパイや潜入捜査官が “普通”に見えるにはどうしたらいいのか?というアイデアを取り入れているの。東ドイツの秘密警察(諜報機関)であるシュタージの60~70年代のアーカイブ資料には、一般人に紛れ込むための扮装について書かれていた。でも、普通すぎてはつまらないので、個性を出そうとアレンジも加えている。ニュートラルカラーで制服のようなウエアがある一方で、トラ柄など派手なプリントを用いて、コンサバと奇抜の正反対の要素を組み合わせているの。

変装することでカモフラージュできるけれど、逆に目立つことでもある。だから、目立たないようにするにはどうするかに発展させた。そこから “10代の不安”みたいなキーワードも出てきて、ミニマルで控えめなデザインがある一方で、レイブやダンスといった音楽カルチャーを融合した。特に若い頃の洋服の選び方って、好きなバンドのTシャツをジーンズに合わせるなど、自分の個性を表現するものを着ていたと思うけど、大人になるにつれて、社会に合わせた服を着るようになるよね。周囲に溶け込むような控えめな服を着るよう、知らぬ間に世の中に強制されていくんだ。社会的な役割を演じるためにね。コレクションでは、そのバランスを表現できたと思う。自分は埋没したいのか?それとも若かった頃のように自分らしさを表現したいのか?その両方を見せているんだ。

現在のビジネスについても教えて。

今世界40アカウントで販売している。特にECでの売り上げが好調で「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」「エッセンス(SSENSE)」は強い卸先になっている。市場でいうとアメリカが一番大きくて、次にヨーロッパ。日本もいい取引先に出会うことができて、徐々に広がってきている。

私たちだけで運営する小さいブランドだから、焦って拡大するのではなく堅実に成長させていきたい。将来的には自社ECにも挑戦してみたいけれど、まだ自分たちで在庫を持つ段階ではないかな。

今後のブランドのプランを教えてほしい。

現在は、時間をかけてクリエイティブを構築していくことが大事だと思っている。発表した作品について満足しているけれど、語るべきストーリーがもっとある。今後もパリでのファッションショーを継続して、ブランドの世界観も伝えていきたい。

19-20年秋冬にデビューには新たな試みとしてレザーのハンドバッグを作ったわ。今後は「カイダン・エディションズ」の定番として、トレードマークみたいになったらうれしい。将来的にはジュエリーやメンズウエア、シューズも視野に入れている。

憧れのデザイナーは?

僕はやっぱりフィービー・ファイロ。「セリーヌ」で彼女に教わったことが僕の糧になっていると感じる。実はフィービーとは近所に暮らしていて、よく姿を見かけるんだ。今後、彼女がどう業界にカムバックするか楽しみだよね。

私は「ヴェルサーチェ(VERSACE)」創業者のジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)。彼の1990年代のコレクションのプリントや色使いに衝撃を受けたから、ずっと憧れの存在ね。

今2人がハマっていることは?

僕は、「セリーヌ」を離れた頃から仏教の禅に夢中になって瞑想をするようになったこと。今はブランドのことで時間がないけれど、レアと2人で旅行をするのも好き。新しいものを見たり、経験したりすることが僕らの栄養になっていると思う。

ありふれているけれど、私はアートや映画、音楽が欠かせないかな。食事と同じくらい必要不可欠なもの。東京では根津美術館、原美術館、ワコウ・ワークス・オブ・アートに行ったわ。

「ヴァレンティノ」が表参道の旗艦店をのチャリティーバッグも

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ヴァレンティノ」は7月2日に表参道ヒルズにオープンする東京初の旗艦店を関係者に公開した。売り場面積467平方メートルで、2層構成の店舗になる。ストアコンセプトには英国人建築家のデイヴィッド・チッパーフィールドとともに、クリエイティブ・ディレクターを務めるマリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリが手掛けたものを採用した。パラッツォ(宮殿)の雰囲気を作り出すため、古いものと新しいものをミックス。1階と2階をつなぐ大理石の柱をはじめ、グレーを基調としたテラゾー(人造大理石)や、真ちゅう、オーク、ガラス、ガラスマーブルを用い、ラグジュアリーでありながら温かみのある空間に仕上げている。また、ガラスのファサードからは自然光が差し込む。

1階にはウィメンズのコレクション、2階にはメンズのコレクションをウエアからバッグ、シューズ、アクセサリーまで幅広くそろえる。両フロアでは、ベーシックなアイテムにロックスタッズを飾ったカプセルコレクション”ロックスタッズ アンタイトルド”も扱う。また、2階にはジーンズのメード・トゥ・メジャーのサービスを提供するコーナーも常設する。

オープンを記念し、限定アイテムも登場する。注目は、2016年4月に発生した熊本地震を受けて制作されたキャンバストート。日本の帆布を用い、アイコニックなスタッズをハンドルの付け根にあしらった。価格は1万5000円で300個限定。売り上げは全額、被災者支援のために寄付される。また、ウィメンズでは、アンティークゴールドのロックスタッズと赤、緑、黒、白のストーンの装飾が印象的な”ロックスタッド ローリング”の限定色ホワイトを提案。トートバッグ2サイズと長財布を用意する。メンズでは、スニーカー”ロックランナー”の日本限定モデルであるオールホワイトを先行発売する。

クリエーターズ トウキョウのメンバー「キディル」のパリコレを支えた産地コラボ

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1984年にオンワード樫山が創設した「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」のプロ部門(以下、ファッション大賞)に入賞した若手デザイナーたちのユニット「クリエーターズ トウキョウ(CREATORS TOKYO)」の所属ブランドと、彼らのモノ作りを支える人々との対話。1回目の「クロマ(CHLOMA)」に続いて2回目に登場するのは、末安弘明が手掛ける「キディル(KIDILL)」と桐生整染商事。

「キディル」は2017年に「ファッション大賞」と、同賞の審査で最高得点を獲得したブランドに贈られる東京都知事賞も受賞した。そして今年1月、19-20年秋冬コレクションを初めてパリで発表した。「クリエーターズ トウキョウ」のブランドに向けた支援の1つである素材開発のサポート“産地コラボレーション支援”を受けて、全国の産地に精通した糸編の宮浦晋哉代表のコーディネートにより桐生整染商事と出合った。デザイナーとテキスタイルデザイナーがイメージを共有し、一緒にモノ作りをしていくことについて聞いた。

―今年1月に19-20年秋冬コレクションをパリで発表した。その直前のあるインタビューの中での「今しかない!」という言葉が印象的だった。

末安弘明「キディル」デザイナー(以下、末安):17年6月に「ファッション大賞」に入賞できたことが本当の意味で始まりでしたね。同時に東京都知事賞もいただいて各方面にご紹介いただき、注目されました。同年10月の「アマゾン ファッション ウィーク東京」期間中に、入賞した複数ブランドによるジョイントショーが渋谷ヒカリエで行われたのですが、そのとき、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の店舗やバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)のバイヤーに見てほしくて自分でインビテーションを出したんです。そうしたらバイヤーの方々が本当に来てくれました。ショーを見た後で展示会にも来てくださって、その後、「コム デ ギャルソン」で取り扱いが始まりました。「ファッション大賞」を受賞したことは、ブランドPRのツールとして素晴らしい役割を果たしてくれたと感じます。だから逆に「今しかない!」と思ったんです。今しっかりと動かないと逃してしまう!って思って、頑張りました。結果、予想を上回るたくさんのことをつかめたと実感しています。

もちろん取り扱いがスタートしても、その後がもっと大切ですが。ある百貨店の担当者には「消化率100%で、セールまで服が残っていなかった」とうれしい報告をいただいています。ホッとしましたね。本当によかったです。「ファッション大賞」の支援がなかったらパリにも行かなかったと思います。

―“産地コラボレーション支援”を受けて19-20年秋冬コレクションの生地を製作するにあたって、コーディネーターの宮浦氏にはまず何を伝えた?桐生整染商事の川上由綺テキスタイルデザイナーとの出会いは?

それまで愛用していた海外の生地は、自分がいいと思う色が廃番になってしまったんです。そしてそれ以前に、海外の生地は納期が遅すぎるんです。3~4カ月待たないと届かなくて、それでは商品のデリバリーが始まってしまう。そういったことも含めて、なんとか国内生産にシフトすることができないかと宮浦さんに相談しました。作りたい生地のイメージを伝えると、それなら桐生産地がいいと言われて桐生整染商事を紹介していただきました。新作だけでなく、すでに進行していた春夏商品の量産分の生地も急きょお願いして制作してもらったんです。短い納期で対応してもらって、感謝しかありません!

川上由綺・桐生整染商事テキスタイルデザイナー(以下、川上):私は今回のお仕事で初めて、生地の経糸つなぎを全部1人でやったんです。合計6柄をオーダーいただいたのですが、同じ幅で柄を替えてといった経験はなかなかできないので、ものすごいトレーニングになりました。そういう機会でもないと、なかなか技術を覚えられないので貴重な経験でした。

本当に大変な作業をお願いしました。

太めで、あまりやっかいな糸ではなかったのもよかったです。仕上がったら、自分も一歩前進できたと感じました。やはりブランドから注文をいただいても、いつも新しい経験ができるわけではないのでありがたい企画でした。しかも量も結構あって、今どきなかなかあの量を注文される方はいないと思うのですが…。

そういう話を聞けるとブランドとしてうれしいです。当初、チェック柄の服をいっぱい作ろうと思っていたんです。でも途中で方向を変えて、マルチ柄もかわいいなあ、なんて思ったので。

なんというか、全ての行動に男気があると思います。

代金も速攻で振り込みましたよ!部活みたいですね。「オッス!」みたいな(笑)。

そういう反応の早さや計画性とかを感じると、自然に信頼関係が生まれますよね。会社側の対応もスムーズになっていって、全てよくなっていくわけです。産地と付き合うときには人間関係がとても重要なポイントになるので。末安さんは大らかな対応も好印象です。

ヴァンズ」が人気スニーカーを巡ってアイルランド発のファストファッション企業プライマークと訴訟に

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2019年もデザインの模倣や労働環境問題など、さまざまトラブルが噴出し、訴訟に発展したケースも多かった。法令遵守の意識が高まる中、国内外でファッションローと呼ばれる法概念が浸透しようとしている。

日本初の解説書「ファッションロー」(勁草書房)によると、ファッションローとは、「ファッションデザイナーやファッション産業に関わる知的財産法、契約法、会社法、商法、不動産法、労働法、広告法、国際取引法、関税法等を含む法領域の総称」を指すという。範囲は広いが、最低限度の法知識を持つことは、職種を問わず円滑なビジネスのために必要だ。

そこで、2019年にの記事の中から、話題となったファッション業界の訴訟をまとめてみた。あわせて、SNSをにぎわせた疑惑の騒動の他、業界人をサポートする弁護士などの活動を紹介する。

【2019年話題になったファッション業界の訴訟まとめ】

「カルティエ」 vs 米百貨店サックスフィフスアベニュー改装に伴う移設問題で訴訟合戦に
「カルティエ」が地下フロアの移設に反対
「リモデルしても『カルティエ』の場所は変わらないと言われた」
サックスは「『カルティエ』の移設拒否で損害発生」

日本発「ザリラクス」が巨大SPAブランド「ザラ」に勝訴「ザラ」がコートの形態を模倣
「ザラ」が「ザリラクス」のコートの形態を模倣、販売
「継続可能なブランド作りを心掛けないければいけない」
「非意図的かつ特殊な事例から責任をもって謙虚に学ぶ」

「ルイヴィトン」がパロディ商品を巡って日本の「ジャンクマニア」に勝訴
訴訟相手は日本の業者
賠償金額は170万円
双方のコメントは得られず

「シャネル」がラグジュアリー中古品販売サイトを模倣品販売の疑いで提訴サイト側は「事実無根」と反論
訴えられたのはザリアルリアル
「シャネル」は「模倣品を販売している」と主張
中古品販売サイト側は「傍若無人な訴え」と反論

「ルブタン」のレッドソール商標権侵害訴訟商標の有効性については「完全勝訴」
2012年にオランダのシューズチェーンを提訴
「ルブタン」の商標は有効と判断
次は商標権を侵害しているかどうかを争う

グッチ対ゲス商標権侵害訴訟9年にわたる訴訟に終止符
和解が成立
伊仏中の訴訟は終結
アメリカではゲスに470万ドルの賠償支払い命令

「プーマ」にロゴ使用を差し止められた「フィリップ プレイン」デザイナーがSNSで怒りの反論
2017年9月にドイツで使用差し止めの仮処分
「プーマ」は友好的解決を模索
「フィリップ プレイン」デザイナーは徹底抗戦の構え

エディ vs ケリング訴訟は二審もエディに軍配ケリングに12億円の支払いを命令
ケリングは不服申し立てを行う予定
ケリングは「契約破棄はエディからの申し出だった」と主張
一審もエディの勝訴

人気モデルのアジョアアボアーが前所属事務所を訴える約2000万円の賃金未払いを主張
移籍問題で前事務所と現事務所が訴訟に
前事務所は支払い義務を否定
前事務所の代理人のコメントは得られず

ブルースウェーバーが新たに男性モデル5人からセクハラで訴えられるウェーバー側は反訴の準備中か
モデルらは「性的人身売買や性的虐待の被害にあった」と主張
ウェーバーの代理人は「事実無根」と反論
別のモデルともセクハラを巡って係争中

「カルティエ」 vs 米百貨店サックスフィフスアベニュー改装に伴う移設問題で訴訟合戦に
「カルティエ」が地下フロアの移設に反対
「リモデルしても『カルティエ』の場所は変わらないと言われた」
サックスは「『カルティエ』の移設拒否で損害発生」

日本発「ザリラクス」が巨大SPAブランド「ザラ」に勝訴「ザラ」がコートの形態を模倣
「ザラ」が「ザリラクス」のコートの形態を模倣、販売
「継続可能なブランド作りを心掛けないければいけない」
「非意図的かつ特殊な事例から責任をもって謙虚に学ぶ」

SNSが発端となって訴訟や炎上騒動に発展することも少なくない。最近では、インフルエンサーの「ダイエット プラダ(Diet PRADA)」によるSNS上での指摘が追い討ちをかけ、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」が中国市場を失いかねない事態に追い込まれたように、SNSの影響力は今やあなどれない。

「ヴィヴィアン」が最新コレクションのデザイン無断流用をインスタで謝罪
4日、公式アカウントにアップ
「ルイーズ グレイ」のデザインを無断で
700のコメントは多くが手厳しい

「ロエベ」ジョナサン vs 「ダイエット プラダ」!?SNSの攻防戦
事件はインフルエンサーのインスタで判明
スタイリストが「ロエベ」を糾弾
ジョナサンの対応に拍手

H&Mのグラフィティ無断使用問題が激化謝罪後もSNS批判の嵐カウズも投稿
H&Mが無断でグラフィティを背に広告を撮影
当初は「グラフィティは著作権で守られない」などと主張
SNSで批判相次ぎ、訴訟取り下げ陳謝

「ヴェトモン」が「ヴィーロン」のデザインを盗用?エイサップバリが指摘
問題となっているのは迷彩柄のパンツ
似ているもののディテールに違いあり?
「ヴェトモン」からはコメントなし

「ギャルソン」の最新コレクション、増田セバスチャンが自身の作品との類似性を指摘
1月18日付のブログで指摘
SNSで話題に
篠原ともえや大森靖子もコメント

「ヴィヴィアン」が最新コレクションのデザイン無断流用をインスタで謝罪
4日、公式アカウントにアップ
「ルイーズ グレイ」のデザインを無断で
700のコメントは多くが手厳しい

「ロエベ」ジョナサン vs 「ダイエット プラダ」!?SNSの攻防戦
事件はインフルエンサーのインスタで判明
スタイリストが「ロエベ」を糾弾
ジョナサンの対応に拍手

【氾濫する偽物を逆手にとった戦略も】
上で見た通り、ファッション業界における訴訟や疑惑、炎上騒ぎは後を絶たない。一方でブランド側が、コピー商品が蔓延する現状を逆手に取ったマーケティングを行うこともある。“パロディー”も業界ではよく見る手法だ。

「イケア」バッグのパロディーがバカ売れパリへの切符を手にしたLA発ストリートブランド「ノーウッド」とは?
カニエやミーゴスらも顧客
日本でもポップアップを開催か
パロディーフーディーは約1万5000円

「ジョーダン」と「ユニオン」がフリマで新作コラボ“エア ジョーダン 1”を密かに販売
全米最大規模のフリマに匿名で出店し、販売
その模様をおさめた映像を公開
ショーンウェザースプーンは偽物だと疑う

本物?偽物?「ディーゼル」が「デイゼル」をNYにオープン
2月8日からオープン
偽物販売で有名なカナルストリ「ヴァンズ(VANS)」と親会社のVFコープ(VF CORP.)は、アイルランド発のファストファッション企業プライマーク(PRIMARK)のスニーカーが「ヴァンズ」に似ているなどとして同社を相手取り、商標権侵害、不正競争、虚偽広告でニューヨーク州連邦裁判所に提訴した。

訴状などによると、プライマークのスニーカー“スケーター ロウ トップス(SKATER LOW TOPS)”が、「ヴァンズ」で最も人気のあるスニーカーの一つ“オールドスクール(OLD SKOOL)”に使用している商標“サイドストライプ”とワッフルパターンのソールに類似したデザインを用いていると原告は主張する。“スケーター ロウ トップス”という名称も、「ヴァンズ」で人気の“スケート ハイ(SK8-HI)”スニーカーを想起させるという。原告は、「“サイドストライプ”は遠目から見ても消費者が『ヴァンズ』の商品だと認識する。プライマークのスニーカーは、消費者が『ヴァンズ』の製品と混同するよう計算して作られている。事実、消費者はソーシャルメディア上で当該商品を“fake Vans(「ヴァンズ」の偽物)”と指摘し始めている」と主張する。

プライマークからはコメントを得られなかった。

原告はプライマークが2017年夏ごろから「ヴァンズ」のデザインに酷似したスニーカーを英国で販売していたことを確認し、当該商品の販売中止を求めた。18年1月には販売中止を確認したが、その後プライマークが米国で当該スニーカーを販売していることを確認し、訴訟に至ったという。
「全て“偽物”っぽく作った“別物”」

「シュプリーム」がロゴをパロディーした養豚企業、問題のアイテムを使用しルックを撮影
2019-19年秋冬コレクションで登場したキャップ
1959年創業の米大手養豚企業がツイッターで反応
コラボレーションが実現か?

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【ファッション業界をサポートする法律家たち】
複雑な法解釈に頭を悩ませている業界人もいるのではないだろうか。そんな業界人に手を差し伸べるファッションローに精通した法律家を一部紹介したい。彼らは無料の法律相談を設けるなど、門戸を広く開いている。ファッションローを解説するイベントや弁護士らによる講習会など、現在では数多くのファッションロー関連イベントが企画されている。また、「WWDジャパン」は毎月、ファッションローを専門とする法律家を招く「ファッションロー相談所」を連載している。

“ファッションロー”を学ぶスパイラルで全5回の連続講座開催
ファッションに関する講座を企画するファッション スタディーズ(FASHIONSTUDIES)が開催した連続セミナー「Fashion Biz Study ファッションローの基礎」。5~9月の期間、5回にわたって商標法、意匠法著作権法、特許法などファッションローの基礎について講義した。

ファッションと法律の架け橋ファッション専門の弁護士集団「ファッション&ロー」に聞く
労働問題や模倣品問題など、ファッション業界を取り巻くトラブルは年々増えている。またトラブル増加に伴い、ファッション業界に関連する法律を総称する“ファッションロー”という概念が日本に浸透し始め、ファッションローに携わる専門家も増えている。弁護士を中心にファッションローに関するセミナーの開催や無料法律相談などを実施する専門家集団「ファッション&ロー(FASHION & LAW)」もその一つだ。彼らは芸術や文化に関するサポート活動を行う非営利団体「アーツ&ロー(ARTS & LAW)」に所属する弁護士たちがファッションローに特化することを目指して結成したチームだ。彼らにファッション業界の現状を聞くと、「あらゆる人が同じようなことで困っていて、まずは弁護士に“相談する”という方法があることを知ってほしい」と口をそろえて語る。

「ユーゴ&ヴィクトール」のクリスマススイーツ イブまでの日数を数えられるアドベントカレンダーなど

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マッシュセールスラボが運営するパリ発のスイーツ「ユーゴ&ヴィクトール(HUGO & VICTOR)」は、2018年のクリスマスコレクションを発表した。表参道ヒルズ店、伊勢丹新宿本店など全7店舗で取り扱う。

クリスマスケーキは2種類を用意。“ショートケーク パリ”(4800円)はしっとりとしたフィナンシェ風生地で、イチゴとバニラビーンズをたっぷり使った特性シャンティ(ホイップクリーム)をサンドした一品で、トッピングの白ゴマがアクセントとなる。もう1つの“ビッシュ ジョルジュアマド”(6000円)は、チョコレートムースの中にバニラムースやキャラメリゼしたペカンナッツ、サクッとした食感が楽しめる生地が隠れており、チョコレート好きにはたまらない一品に仕上がっている。両メニュー共に12月20日まで予約を受け付けており、引き渡し期間は21〜25日となる。

プレゼントに最適な商品も用意する。“アドベントカレンダー”(7500円)は、チョコレートが入った窓を1日ずつ開けることで12月1日からクリスマスイブまでの日数を数えることができ、クリスマスシーズンをさらに盛り上げてくれる。また、ブランドを象徴する“カルネ”(フランス語で手帳の意)がクリスマス仕様になって登場。カルダモンやシナモンなどのスパイスが効いたボンボンショコラが入った“カルネ ノエル”(6個入り2800円、12個入り4600円)はかわいらしいスノードームの表紙が魅力で、表参道ヒルズ店限定の半球形のチョコレートが入った “カルネ ノエル ルージュ”(2800円)はクリスマスらしい真っ赤な手帳になっている。

ロエベ ダンボ の愛くるしいコレクションが表参道店限定で発売

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「ロエベ(LOEWE)」は3月30日、ディズニーキャラクターの「ダンボ(Dumbo)」のモチーフを用いたカプセルコレクションを発売する。

ブランドの定番人気のバックパック“ゴヤ(Goya)”とクラッチバッグ“Tポーチ(T Pouch)”には、「ダンボ」のモチーフをレザーのパーツをはめ込むマルケトリー(象がん)の技術で表現した。ジャケットやシャツなどのウエアには「ダンボ」の刺しゅうを施している。

ラインアップはTシャツ(5万2000円)やスエット(6万4000円)をはじめ、シャツ(13万8000円)、パジャマトラウザー(5万2000円)、ジャケット(59万円)、ショーツ(32万3000円)、“ゴヤ”のバックパック(37万3000円)のスモールサイズ(26万5000円)、 “Tポーチ”(13万8000円)、スカーフ(5万4000円)。商品は2019年春夏のメンズ・コレクションとして発表されたが、メンズとウィメンズのサイズをそろえる。

世界10店舗限定で取り扱い、日本は東京・表参道のフラッグシップストア、カサ ロエベ 表参道のみで販売する。発売前日の3月29日には先行発売イベントを実施。現在ブランドの公式オンラインサイトで参加応募を受け付けている。

「ダンボ」は1941年にディズニーが制作した長編アニメーション映画。サーカス団の大きな耳を持った子象が空を飛び、引き離された母象の救出に挑むファンタジー・アドベンチャー作品だ。3月29日にはティム・バートン(Tim Burton)監督による実写版ディスニー映画「ダンボ」も公開される。

創刊10周年を記念したスペシャルコラボ

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毎回お楽しみのNYLON JAPAN プレミアムボックス。創刊10周年を記念してコラボするのは、カラフル×カジュアルなアイテム展開でファッショニスタの心をつかむ、“アメアパ”ことAmerican Apparel。限定ポーチとNYLON JAPAN7月号がセットになって3,000個限定で登場!

今回のコラボレーションで誕生したのは、アメリカの2大都市をモチーフにしたポーチ。西海岸の雰囲気が漂うロサンゼルスをイメージしたホワイトと、ニューヨークの街並みをプリントしたブラックの全2種がラインアップに到着。ポーチとは言え、たっぷり収納できるビッグサイズはクラッチバッグとしても使えるので、デイリーで活躍すること間違いなし♪ キャンパス地のソフトな素材感で使い心地もバツグン☆

そして、このバッグは全てアメリカのロサンゼルスにあるファクトリーで生産された、American Apparelのモットーでもある“Made in the USA”。合計3000個の完全限定アイテムなので、このチャンスを逃したら絶対に手に入らない、最強タッグのアニヴァーサリーコラボモデル!

PREMIUM BOX Vol.16/American Apparelポーチ付き(ホワイト/ブラック)
3,000個限定

【セット内容】
(1) NYLON JAPAN 7月号(5月28日発売) 1点
(2) American Apparelクラッチバッグ 1点 ※2色展開(ホワイト/ブラック)

サイズ:横25.4cm×縦37.4cm
生産国:アメリカ
素材:キャンパス地