グランドセイコーの魅力を骨の髄まで味わえる「スプリングドライブGMT」の魅力とは?

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日本国内以上に海外の腕時計好きからの高い支持を集めるグランドセイコー。人気の秘密は日本の伝統的な職人技術から生み出される高い審美性と機械式をベースに高精度を実現させた革新的なムーブメントの開発にある。そんなグランドセイコーが現在展開するモデルは150種類を超えるが、その中でもベーシックでスマートなフォルムと、ブルースチールの24時針など秀逸なデザインで他の追随を許さないモデルがスプリングドライブGMTの「SBGE205」だ。今回はこの「SBGE205」にフォーカスしてその魅力を紹介!

スイス時計全盛の1960年に”スイスに追いつき、追い越す”を合言葉に誕生し、2017年にセイコーから独立したブランドとなったグランドセイコー。「SBGE205」は、革新ムーブメントのスプリングドライブにGMT機能を付加した「キャリバー9R66」を搭載したモデルである。

独創の機構スプリングドライブに加え、「厚銀放射仕上げ」のダイヤルや「多面ダイヤカット」が施された時分針、多面カットが施されたインデックスなど、一見すると普通に見えるディティールの一つひとつにこだわりが追求されている。グランドセイコーのデザイン理念である「セイコースタイル」を踏襲した永遠の王道ウォッチと言える逸品だ。

グランドセイコーのデザイン哲学が凝縮された「SBGE205」のケースデザイン
グランドセイコーのケースデザインは、1967年に誕生した傑作「44GS」のものを踏襲している。直線と平面、二次曲面で構成した特徴的なこのデザインは「セイコースタイル」と呼ばれるもの。セイコースタイルのデザイン方針は、「平面を主体として、平面と二次曲面からなるデザイン。三次曲面は原則として採り入れない」「ケース・ダイヤル・針のすべてにわたって極力平面部の面積を多くする。」「各面は原則として鏡面とし、その鏡面からは極力歪みをなくす。」という3つ。この美学を、50年にわたって受け継いでいるのだ。

表側の平面部分には歪みのないポリッシュ仕上げ(鏡面研磨)が施されており、「ザラツ研磨」と呼ばれる特殊な研磨方法で平面が多い立体にすることによって、美しく輝くケースを実現している。

多面ダイヤカットが施された時分針
グランドセイコーの時分針と言えば、鋭いエッジと貴石のような煌めきが魅力。サイドを斜めにカットする「多面ダイヤカット」という職人技術に加え、ポリッシュ仕上げを施すことで唯一無二の輝き生み出す。針の先端まで寸分違わず作り込まれており、美しさとともに高い視認性を確保しているのだ。

針だけでなくインデックスに関しても、多面カットの技術が施されている。立体的な造形とポリッシュ仕上げで丁寧に磨き上げることにより、キラキラとした輝きと、反対側には美しい影を演出。12時インデックスを2倍の幅にしているのも特徴で、12時-6時の縦ラインを強調することで時刻を読み取りやすくしている。

美しい放射状の表情を魅せる厚銀放射仕上げ
グランドセイコーのフラットダイヤルは、インデックスと針、それぞれを際立たせるために徹底的に研究と検証を重ねてデザインされている。このブランドならではの特殊な技術を用いた「厚銀放射仕上げ」のダイヤルは、光を受けると綺麗な放射状のラインに広がり、奥行きのある光沢を実現。

ひと目で日付を認識できるカレンダー
3時位置にはカレンダーを搭載。決して主張しすぎない大きさの小窓は文字盤サイズとのバランスを緻密に計算されている。その小窓ギリギリにまで数字を表示することで、ひと目で日付を認識することが可能なのである。

デザイン性に磨きをかけるパワーリザーブ表示
7時-8時位置に備えられたパワーリザーブインジケータも、視認性を阻害しない絶妙なサイズ感。パワーリザーブは約72時間。たとえば平日に働くビジネスマンなら、金曜日に外して翌月曜日に再び着用したときに問題なく駆動するようなスペックとなっている。シャープなサイズのパワーリザーブインジケータを採用したことで生まれたダイヤル上の余白は、独創の機構から生まれる秒針の滑らかな動きと相まって、成熟した大人の余裕を感じさせる。

グローバルな男に相応しいGMT機能
「SBGE205」は、GMT機能を備えたモデル。外周に配されたデュアルタイムの時刻を、独創的なGMT針が指し示す。端正な表情が特徴の「SBGE205」だが、美しいブルースチールのGMT針がデザインのアクセントとしても機能し、ひときわ存在感を放つ。旅行や海外出張時など、世界をスマートに駆け回るのに相応しい1本である。

グランドセイコーの理念が込められたロゴデザイン
12時位置にはグランドセイコーロゴを配置。グランドセイコーは2017年、全てのモデルで文字盤から「セイコー(SEIKO)」の文字を消し、グランドセイコーロゴのみの表記へと変えた。これは、初代グランドセイコーを作り上げた先人たちの思いを受け継ぎ、「セイコーの最高峰」ではなく、「世界の最高峰」に名乗りを上げた証明でもある。

グランドセイコーのロゴ

2017年3月、さらなる高みを目指してSEIKOから独立したブランドとなり、ダイヤル12時位置にグランドセイコーロゴのみが掲げられるようになった。

ハイレベルな加工精度によって、どの角度から見ても抜群の視認性を実現
「SBGE205」の風防は、デュアルカーブサファイアガラスを採用。表面だけでなく裏面も球面状に加工することで、高い視認性を確保している。高硬度のサファイアクリスタルガラスを加工するのは至難の業にもかかわらず、グランドセイコーは非常にハイレベルな加工精度を誇る。このデュアルカーブサファイアガラスに無反射コーティングを施すことで、圧巻の視認性を実現。”太陽光の下においても、どの角度から見ても時刻を認識できる”というのは、このブランドを象徴する有名な評価のひとつだ。

腕に吸い付くような着用感のメタルブレスレット
メタルブレスレットは程よい重量と心地の良い肌触りの上質な素材を使用。コマの角が滑らかに仕上げられているため手に吸い付くような装着感を生み出している。サテンとポリッシュの組み合わせや、わずかに高く設計された中ゴマなど、細部に至るまで徹底して作りこむことで手首へ自然になじむ着用感を実現。中留めは両プッシュ式三つ折れタイプを使用しており、装着中に誤って片側のボタンが押されることがあっても落下の心配は不要だ。高級感も抜群で、職人の特別な研磨技術により、目を見張るような美しさに磨き上げられている。

グランドセイコーが誇る機構”9Rスプリングドライブ”を搭載
“電池に頼らない高精度な時計”を実現する機構
スプリングドライブは、機械式時計に用いられるぜんまいを動力源としながら、クオーツ式時計の制御システムである水晶振動子からの正確な信号によって精度を制御する、セイコー独自の駆動機構。時計が動く仕組みにおける大きな要素は「動力」と「制御システム」にある。スプリングドライブでは、動力部分を機械式時計に用いられる「ぜんまい」が担い、制御システムはクオーツ式時計に用いられる「トライシンクロレギュレーター」が担う。つまりこのムーブメントは、時計自体の力で半永久的に動き続ける機械式時計のメリットと、高精度というクオーツ時計のメリットの両方を兼ね備えているのだ。

969年に「セイコー クオーツ アストロン」でクオーツウォッチの革命を起こしたものの、電池や光など外部要因に頼らずに高精度を実現する腕時計の開発に早くから取り組んだ。そして多くの研究と試行錯誤の末、1999年にスプリングドライブの実用化に成功している。その組み立ては複雑を極め、3針モデルで200部品以上、スプリングドライブクロノグラフに至っては300部品以上にものぼる。時計の設計図は0.01mm単位で記されており、最終的に部品を0.01mm以下の単位で加工・調整していくのは、ロボットでもコンピューターでもなく、人間の目と手によるものというから驚きだ。最先端の部品加工技術と、世界でも最高峰の匠の技を持つ時計職人の存在が、グランドセイコーの技術を支えているのである。

ダイヤルの上を滑るように時を刻むスイープ運針仕様
「キャリバー9R66」が誕生したのは、グランドセイコー初となる9Rスプリングドライブムーブメント「9R65」の完成からわずか2年後の2006年のこと。優れた動力と精度に加え、GMT機能が搭載された。スプリングドライブ共通の特徴として、秒針の動きにも注目したい。クオーツ時計のようなステップ運針でもなければ、機械式時計のような細かく刻むビート運針でもなく、音もなくダイヤル上を滑るスイープ運針仕様。まさに、流れるような時をうつしだすような秒針の動きなのだ。

日本の伝統工芸が凝縮されたムーブメントはシースルーバックから堪能できる
部品の一つひとつに至るまで妥協のない美しい仕上げも流石の一言。表側からは見えない部分にまで品質を追求するスタイルは、日本の伝統工芸さながらだ。洗練されたムーブメントの動きは、シースルーバックから堪能できる。

グランドセイコーの「SBGE205」は、全国のグランドセイコーマスターショップのみで取扱いされている専用商品だ。様々な地域に展開されているため、気になる方は近くのマスターショップに足を運んでみるのはいかがだろうか。

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